フレンチアルプスで起きたこと

2015年公開

 

【あらすじ】

フランスのスキーリゾートにやってきた

スウェーデン人家族の状況が、

ある事件をきっかけに一変する様を

ブラックユーモアを交えて描いたドラマ。

第67回カンヌ国際映画祭

「ある視点」部門で審査員賞を受賞するなど、

各国の映画祭や映画賞で高い評価を獲得。

スマートなビジネスマンのトマス、

美しい妻のエバ、

そして娘のヴェラと息子のハリーは、

一家そろってフレンチアルプスに

スキー旅行にやってくる。

しかし、昼食をとっていた最中、

目の前で雪崩が発生。

幸い大事には至らなかったが、

その時に取ったトマスの行動が

彼のまとっていた

「理想的な家族の父親像」を崩壊させ、

妻や子どもたちから反発や不信を買って

家族はバラバラになってしまう。

 

これは書かずして伝えてくるタイプの作品。

雪崩が起きた時、トマスは子供と妻を置き去りにし

自分だけ逃げるんよ。

結果的には全員無事なんだけど、

そんな夫や父親の姿を見てショックを受けずにいられるか?

しかもトマスにイラっとするのは

逃げたことを頑なに認めないところ。

エバもそのトマスの失態をほかの人がいる中で

言っちゃうしね…。

でも言いたくなる気持ちわかる。

それがまたトマスには癇に障るんだろうね。

プライドもあるだろうし。

ただ男はプライドの生き物だっていうけど

そうやって甘やかすのは

どうかと思うけどね。

そんなしょーもないプライド捨ててしまえよってなる。

終盤にようやく泣きながら自分の情けなさを

認めて泣き出すハリス。

被害者はきみだけじゃない、僕自身だよとか言い出す。

いや知らんわバイバイ

 

 

ちなみに私は男性に対する期待や幻想は少ないほうだと思う。

父親がモラハラDV系なので子供のころから

基本的には男性という生き物に絶望しているし、

巷のデータにて

養育費を支払う男性は全体の3割しかいない、

女性がん患者の離婚率は男性の6倍、

妻→夫への臓器提供例は多くあるが

その逆はほぼない、

避難所での性加害の多さ、

などなど基本的に男性は

自分本位な生き物であり

女性を守る存在どころか女性を脅かす存在だと言わざるを得ない。

(もちろん全員とは言わない)

山内マリコさんの夫婦生活を

ユーモラスに綴ったエッセイでも

男というのは薄情な生き物だと書かれていた。

フィクションに登場するような
優しくて頼れる男性というのは
ネッシーやツチノコみたいなものなのだ。

 

 

 

 

こちらの感想の冒頭で引用されている分も衝撃よ。

ハイジャックや船の沈没といった大惨事の後に

多くの生存者カップルは離婚しています。

また、多くのケースで、男性は彼らがなすべきとされている

紳士的な勇敢な振る舞いにそっては行動していません。

生か死かという状況で、

人々は自分の生存が掛った場合は、

男性の方が女性に比べて

逃げ出して自分を守るという傾向があることも明らかになっています。

 

 

その他参考になった感想たち↓

 

 

鈴鹿くん!!