奥さまが亡くなられてから、ご主人はひとり暮らしを続けていました。

 

そしてそのうち

頻繁に庭先で大きな声で電話をするご主人の声が聞こえてくるようになったのですピリピリ
 

しかもスピーカーを使っているのか、よく聞こえるのです💦


その言葉は日本語でも英語でもなく・・・

おそらくタガログ語...ではないかと思いました。

 

電話の相手は女性で、楽しそうにやり取りをしています。
途中からは、いつも男の子の声がしていました...お父さん
 

 

男の子と笑い合うように楽しそうに

優しく会話するご主人の声が聞こえてきていました。

 

言葉の意味はわからないけれど、その雰囲気から伝わる親密さ。
私はふと思ってしまいました。
 

「もしかして、隠し子…?」

 

奥様が亡くなられても、ときどき留守にすることがあり、私は
 

「きっと あちら に行っているんだろう」
 

と勝手に思っていました。

 

 

だから、6月になって長らく雨戸が閉まったままの時でも、
 

「また あちら に行っているのね」


と、特に深く考えずに過ごしていたのです。

もちろん、真相はわかりません。

 


ただ、長い海外赴任の中で、

ご主人には私たちの知らない人生の一面があったのかもしれません。

 

 

ご近所にいながら、謎めいた存在のまま。
裏のお宅は、今でも私にとって小さなミステリーとして心に残っています。

 

 

——そして今。
 

裏のお宅は空き家となり、物騒さを感じて防犯カメラを設置しました。
不思議な余韻は残しつつも、少し安心して暮らせるようになりました。

 

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