和太鼓を打つ際、自然でしなやかなバチさばきを実現するためのコツは「腕はないと思って振る」ということ。
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「バチ先を打面に当てるために腕で振り回してやろう」ととらえている人は、腕だけでバチの動きをコントロールしてやろうとしてしまうために、脚や腹や腰やヘソなどが腕と全く連動せずに不自然な動きになるからです。
こうした身体の連動の不自然さを解消するために、歌舞劇団田楽座が和太鼓指導の際に駆使しているのが「天井に突き刺さっているバチを全身で引っこ抜くように」という比喩です。
和太鼓を始めた頃、私は田楽座から一打一打の打ち方をこのように教えてもらったため、それ以来私は愚直にその教えを追求してきました。
この「全身で引っこ抜く」という流儀のメリットは、全身の動きがダイナミックになる、バチの勢いが増して音量が数倍になる、全身を弾ませているので心までも弾む、その生き生きとした様が見ている人にも伝わる、全身の連動がスムーズなので速いリズムも自在にこなせる、などいくつも挙げられます。
ですから、私自身もこの田楽座から教わった流儀を、数多くの人に伝えてきました。
その際、この「全身で引っこ抜く」という流儀を素直に身に付けられる人と、先入観が邪魔をしてなかなか身に付けられない人とが現れます。
その差を分けるのが「天井に刺さっているバチを全身で引っこ抜く」という情景を、どこまで本気で演じ切れるか。
本気で演じずに上辺の形だけを真似しようとする人は、結局先入観に負けて腕だけで振り回してしまうのです。
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