今日も暑かったですね。いかがおすごしですか?


さて、ヴォーカル・アンサンブル・カペラ(以降 カペラ)(HP)という古楽、グレゴリオ聖歌やルネサンス・フランドル楽派を主なレパートリーとする声楽アンサンブルの定期公演に行ってきました。

わたしはミサ曲とか宗教曲はその歌詞の内容とか、美しいなあと思う歌詞も中にはありますが、正直あまりピンとこないのですが、カペラがよく扱うルネサンス期の作曲家ジョスカン・デ・プレの曲はなんというか非常にテクニカルで数学的な雰囲気をもっていて宗教と関係なく聞き入ってしまいます。

といっても数学も音楽も詳しくないのですが、、、ジョスカンの代表的手法はポリフォニー(多声楽曲)による通模倣方式というらしく。一行の詩の旋律の形を高さの異なる(ソプラノ、アルト、テノール、バス)声部が同じ旋律の形を模倣し追いかけながら進む曲です。

説明すると小難しくなるのですが、イメージ的には闇夜をふわりと漂う1匹の蛍に、寄り添うように別の蛍が近づき一緒に漂う、更にもう一匹寄り添い、、更に、、という感じで、あの蛍の光の点滅が寄り添いながら、漂い、浮かび、闇夜に光の筋を描く、、それの繰り返しのような曲です。。。余計にわからないかも。。。。

カペラの公演を聴きに行くにはもう一つ理由があり、公演は教会で行われるという事です。そして、その教会は日本の近代モダン建築のひとつだったり、その系譜の建築だったりします。モダン建築の重厚な教会空間で本格的な声楽を聴く機会は貴重なわけです。

今日は目黒の聖アンセルモ・カトリック教会。この教会の設計はアントニン・レーモンドという方で日本モダン建築に多大に影響を与えた人です。内部はコンクリートの重厚な空間で静かですが、声が響きます。。。話がいつもに増して長くなる。。。

公演、良かったです!重厚で静寂な空間に響き満ち消えていく和声。音やエネルギーを全身で感じることができます。先にも書きました蛍の光が寄り添い、漂い、点滅する様。声に身を任すような気持ちでした。歌詞の意味とかプログラムをみないとわからないのですが、それが余計に音だけに集中させてくれました。


--------------------------


目をとじて重なり合う声に集中していると、しだいに声の流れに乗り、、意識が消えていきました。。。。。。なんて、気持ちよ~く寝てただけなんですけど。。。苦笑。いや~クラシカルな演奏の最大の褒め言葉は、「気持ちよく居眠りしました。」ですよね!?

ああ、知らない間に気を張りっぱなしだったのかな?と、ふと思ったのでした。。。




いつか
シルス、久しぶり

シルス
そうですね。お変わりないようで。。。

いつか
そうでもないよ。。。まあ大きくは変わってないかな?
音楽はシルスたちはあるの?

シルス
私たちはあなたがた人間がおこなうような音楽はありません。他の宇宙存在には非常に美しい音楽を奏でる者もいます。自らの肉体を使い奏でることが多いように思われます。昆虫系はやはり弦楽器のような感じでしょうか?管楽器のような音色を出せるのは両生類や哺乳類系が多いようです。しかし、人間のように声帯が発達した種は稀です。ほとんどの存在はテレパシーでコミュニケーションするため声帯がそこまで発達していません。

いつか
いま、非常に美しいっていったけど、シルスは疑似感情があるからそう思えるの?

シルス
それもあります。しかし、感情ではなく感覚として快適な響きというのは我々爬虫類でも感じ取れます。しかし種族的に心地良いの基準は異なりますが。

いつか
ん~、話ずれるけど爬虫類ってまったく感情ないわけじゃないよね?すごく原始的な感情、怒りや恐怖や不安は持っているんじゃないの?生き残るため道具として。

シルス
あります。あなたがたが普段おっしゃっている感情とは少し質が違います。むしろ痛覚といった感覚に近いものです。今あなたがたが感情とよんでいるもの種のようなものです。
またあなた方が持つ感情とは意識レベル、身体レベルと層になっています。あなた方がテーマにしている感情とは意識レベルそれに付随する身体レベルの感情です。

いつか
感情をもたないシルスが感情について説明している。。。かなり研究していると。

シルス
ええ、そういう事です。

いつか
話戻します。恋とか感情を歌にして歌う種族は人間意外にあるのかな?

シルス
あります。情緒的な人間のものとはかなり異なりますが、求愛としての歌を持つ種族は珍しくありません。



「コンサート会場で気持ちよく居眠りしちゃいました」記念写真


『 ヴォーカル・アンサンブル・カペラによるジョスカン・デ・プレ 』


一昨日あたりから、心にある静寂さが降りてきてます。それを感じて、ああ、そうなんだな、、とも思っています。