塩爺
『わしが話そうか・・・』



やはりこの地球は生命のスープですね。
濃密なエネルギーの海に刺激を与えると刺激に沿った生命が出来上がる。
人間も地球で育ったものとその他の星で育ったものでは、別物ですね。。。




『さよう、地球に関心を持ち干渉するが、なぜ地球なのかというところはそこじゃ。』




もっとも特徴的なエネルギーの動きとして、地球型の人間に内在する「矛盾」でしょうか?




『そうじゃ、だいたいの宇宙人は生きる為、種を残す為、、、に全く合理的に考える。たとえ思うように動き切れない場合でも、それはあくまで外敵からの影響などを考慮した計算からじゃ。。。。やつらは計算に則していれば、なんでもありじゃの。。。

それに対し、矛盾を我が一部と内在させる地球型人間は、自らの命の存続と反対の行動をとることがある。そこには、なんらかの恐れ、信念、あこがれ、、、など様々な心理が働いてのことじゃ。この矛盾と対したときのエネルギーの動きは実はメビウスの輪のような動きを見せ体内を循環する、その時の人間の自己生成、自己学習などの効果は大きい。もろい宇宙人ではそのエネルギーの発生だけで自壊しよう。。。

実は地球自体が矛盾した構造が顕著に出やすいところにも一因がある。物理的には作用・反作用、摩擦、抵抗、推進力などにも見て取れよう。ほんの一例であるが、現在の自動車などそうじゃの。進むためにはタイヤが地面をとらえる摩擦がなければならない、しかし摩擦抵抗が大きすぎれば車は前に進まぬ。。。。そんな矛盾の中から自分たちのもとめる最適なバランス、方向、状態を導き出しておる。。。自然と人間の関係もそうであろう?地球における現実化の有無も関係しておる。。。

人間の「美しさ」とは、まさにこの矛盾なのじゃ。矛盾をかかえ苦悩するもの、立ち止まるもの、身動きできぬもの、苦悩しながらも一歩を踏み出すもの、信念にたち道を開くもの、他者の為にわが身を投ずるもの。。。。。そのすべてが美しいのじゃよ。そして絶大な創造の力が秘められておる。抵抗あるところにエネルギーは生まれるのじゃ。。。

そして矛盾の最たるもののひとつがいわゆる「愛」じゃの。
なにかと「愛」というが、矛盾なきところに愛はない。
この宇宙は矛盾に満ちておる、しかしそれを我が宇宙として内在できるものは限られておる。
それゆえに策略に基づいて口先の 「愛」 など、一見美しそうであっても言葉がまとうエネルギーが軽いの。。。


この矛盾を超える力、意志の軸、愛、忍耐力、自問。。。。これがいく時代もかわらぬ人間の美しさじゃ


人間は矛盾に満ちておる。
愛に満ちておる。
だからこそ愛をうけ
愛を与えることができる。  』