神奈川県 福浦岸壁・テトラ
花丸「着いたずら！規則正しく敷き詰められたテトラポット！よく配置したずらね」
ルビィ「今日は根魚さん釣るんだっけ？」
善子「ギラリン！堕天使ヨハネ降臨！！」
梨子「いやいや💦えぇ？私がイメージしてた釣りとまったく違うんだけど！？💦」
花丸「今日はテトラポットの隙間にいる根魚を釣りに来たんだよ♪」
梨子「危ないわよ！足なんか踏み外したら冬の海に落っこっちゃうよ！？」
ルビィ「でも梨子ちゃんだって3月の内浦の海に飛び込んだって千歌ちゃん言ってたよ！」
梨子(千歌ちゃん、それ言うか普通・・・)
花丸「梨子ちゃんはテトラポットに降りないでそこの岸壁から釣りすればいいずら！」
善子「それじゃ始めるわよ！今回こそは魚釣ってやるんだから！」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・グン！・・・グン！
善子「あっ、ブラクリが引っ掛かった・・・」
花丸、ルビィ「早っ！！」
・・・・・・・・・・・・・・・
梨子(花丸ちゃんにエサ付けてもらったけど、この後どうするの？)
梨子(とりあえず手前に垂らしとけば何か釣れるかな？)
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・ツンツン！
梨子(竿先が動いてる！巻かなくちゃ！)
梨子「初めて魚釣れたけど、うわぁ・・・何この魚？」
ルビィ「おめでとう梨子ちゃん！梨子ちゃんが釣ったのはベラさんだよ！」
梨子「ルビィちゃん詳しいんだね！」
ルビィ「ルビィも釣った時に果南ちゃんに教わったんだ♪」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
善子「中々釣れないわね・・・」
花丸「穴釣りの基本はラン&ガンずら」
善子「ラン&ガンってあの本に書いてあったわね、魚を待つんじゃなくて自分から探しに行くんでしょ！」
花丸「そうだよ善子ちゃん！テトラの隙間にブラクリ入れて、少しの間アタリがなかったらまた別のテトラの隙間に移動するずら！」
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・グングン！！
花丸「おぉ～！何か来たかも！」
花丸「カサゴずらぁ～！」
善子「うわぁ～！私は全然釣れない！」
・・・・・・
・・・・・・・・・ググン！！
ルビィ「あっ、引いたけどテトラポットの奥の方に入っちゃって出てこない」
ルビィ(あれ？なんでだろう？前にもこんな事あったような・・・)
ルビィ(確か少し時間を置いて・・・今だっ！)
ルビィ「やったぁ♪ギンポ釣れたぁ♪」
梨子「ルビィちゃんの釣れた魚？みたいのは魚なの！？」
ルビィ「江戸前天ぷらの高級魚だよ！」
梨子「え？・・・これがそうなの？」
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・グン！
梨子「また竿が動いた！」
梨子「ちっちゃいけど花丸ちゃんと同じカサゴだね！」
善子「リリーまた釣ったの！？何で私だけ釣れないのよ～！！」
善子(・・・ん？この隙間、他の隙間に比べて水深が深い、怪しいわね・・・)
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ガツン！
善子「うわっ！？引いた！！びっくりするじゃない！コラぁ！暴れるなぁ！？」
善子「・・・・・・・・・・・・・・・」
善子「フフッ、これが・・真のリトルデーモン・・・」
梨子「うぇっ気持ち悪ぅ！？何その魚！？」
善子「ちょ！？なんてこと言うのよ！」
ルビィ「善子ちゃん一体何を召還したの？」
善子「善子じゃなくてヨ・ハ・ネ！召還もしてない！ちゃんと釣ったのぉ！！」
花丸「あぁ～！エゾイソアイナメずらぁ～！」
善子「エゾイソアイナメって魚なの？」
花丸「釣り人達はドンコって呼ぶずら、東北地方ではドンコ汁が有名でマルも一度飲んだことあるずら！」
梨子「私には無理そうだわ・・・」
花丸「見た目で判断しちゃドンコに可哀想ずら」
・・・・・・・・・・・・・・・
ルビィ「もう日が暮れてきたよ」
梨子「そろそろ切り上げかしらね」
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・ズシッ・・・
梨子「竿がしなったままになってる、岩に引っ掛かってるのかな？回収して片付けなくちゃ」
梨子「いやあぁぁあぁぁ～！？」ﾋﾞｸｯ⁉
ルビィ「ぴぎぃぃぃぃぃぃぃ！？」ﾋﾞｸｯ⁉
善子「おぇっ！？ドンコなんて話にならないくらいグロテスクなの引っ掛かってる！？さすがのヨハネもリトルデーモン却下するわ！？」
花丸「それ触っちゃだめだよ、ウミケムシって言って毒持ってるずら！」
梨子「キモいキモいキモいキモい！！」
ルビィ「ぐぐっ、・・おぇっ！おぇっ！」
善子「仕掛けから切ってもう帰るわよ！」
花丸「今日は釣りたい魚釣れなかったけど楽しかったずらぁ～♪」
・・・・・・・・・・・・・・・
梨子の家
～～～♪
～～～～～♪
梨子(今日初めて釣りしたけど楽しかったな)
梨子(最後気持ち悪いの見ちゃったけど)
千歌「あ！梨子ちゃん今日釣り行ってきたんだって？」
梨子「千歌ちゃん！なんか色々あったけど楽しかったよ♪」
千歌「そしたらさ今度曜ちゃんも誘って一緒に行こうよ！」
梨子「うん♪」