亮平と出会ったのは、
私が働くお店でだった。


いつも団体で飲みに来る、常連さんだった。




私は別に指名だったわけじゃないし、
どちらかと言えばその集団が苦手だった。



ついてもゆっくり会話をした事もないし、
皆で騒ぐばかり。


特に亮平はいじられキャラで、
まともに会話出来るわけもなく
そのお店で働き出して2年間は、こなし仕事な感じで
つくだけだった。





知り合ってから2年。


ただのキャバ嬢とお店のお客さん。


興味もなければ、
お互い関わる事もなく・・・

ただ毎日が過ぎる。




そんな2年経った時の夏、
私はひと夏の恋とゆうのを経験した。


私にとっては大恋愛だったし、
ひどく落ち込んで、

私なりに決心をした。



仕事に打ち込もう!と。


週に3日ぐらいしか出勤してなかった仕事もフル出勤にして、
仕事を忙しくして失恋の痛手を忘れようと思った。




そんな時に
よくお店に来るけど誰も指名していない亮平をつかもうと
私の中で目標が出来た。


女のコ達からもつかむように促されていたから
皆も協力してくれた。



亮平は電話番号どころか、
アドレスすら教えてくれなかった。




でも、
亮平の方から

『mixiやってる?』

と、聞いて来て

『mixiでまず仲良くなって、
俺が心を開いたらアドレス教えるね。』

と、言われた。



私もそれが楽だった。


いちいちメールや電話で営業をかけるのは面倒だった。




お店で話す時は盛り上がらない亮平だけど、
mixiではノリもよく、
普通に絡めた。



それから亮平の集団が飲みに来た時は
自然と亮平につくようになった。