今まで、嫁さまと記載してきましたが

今後は「まりちゃん(仮名)」と書かせて頂きます。



私がまりちゃんと最後に会ったのは、

2月21日。

面会に行くと約束していたのに、

病室で姪たちが来ていて、鍋パ中。


どうしよう?子どもは遠慮して!

子どもは無理…とLINEきたから

半ばモヤモヤしつつ、また今度にするわ。と返信。


しかし、物忘れのひどくなった母が

会いに行っていないからとごねるので

みんなが帰ったあと、二人で向かいました。


母がずーっとまりちゃんに話をしてたから

まりちゃんとは会話は出来ず。

弟と話して、タイムリミット来て

握手「また来るね😃」でお別れ。


その時のこと、書いたと思いますが

これが最後のかもしれない…予感がしました。


深夜大阪から姪に呼ばれて行った先には

もう…いつ止まるかわからない呼吸のまりちゃん。

呼吸が止まったのは、病室後にした2時間半後。


段々と荒くなる呼吸の間隔が、

長くなってきたなぁと思っていたら

呼吸が止まり、しばらくして長~い息を吐いて

動かなくなったんだそうです。


弟の話だと

昼頃までは、意識もあり

会話もで来ていて、体の痛みを訴えつつも

「死にたくない〰️死にたくない〰️!」と

前日にもつぶやいた言葉を再び口にしていたまりちゃん。


大丈夫!死なないから!大丈夫よ。

と、優しく言うと落ち着いたまりちゃん。

痛みを和らげる麻薬の針を胸に刺し、

深い眠りへと進んだまりちゃん。


目覚めた時、呼吸が荒くなり始めた感じがして

みんなで「おかあちゃん!おかあちゃん!」と

呼びかけたときは、もう意識混濁状態。


わかるか?聞こえるか?と言うと

うなずいたまりちゃん。

もごもごと何かを話そうとしていたようで、

舌を動かして、何かを…。


「ありがとうか?ありがとうと伝えたいんよな?」

弟が、そう言うけど反応はなく…。


そのまんま、荒くなる呼吸から

下顎呼吸となり、手も足も反応無し…冷たい。


そして…弟と二人の子どもたちの

見守る中、逝ってしまいました。


状況をリアルにLINEをくれていた姪でした。

(細かな様子は、弟が弔問客に話してました)


亡くなった一時間後ちょいには、

自宅に戻ったまりちゃん。

鉄のそりみたいなタンカに乗って、

リビングに仮置きしていた電動ベッドに。


真っ白の寝具を、葬儀社の人が敷いて

その上に浴衣に着替えたまりちゃんが

寝かされました。


眠っているようでした。


3時頃、下顎呼吸していた顔は

土色で、頬も痩せこけていて目元が

一回り小さくなっていた印象でしたが

帰ってきたまりちゃんは、

穏やかで安らかなお顔でした。


お腹も、妊婦さんのように見えるほどの腹水が

溜まってパンパンでしたが(胸水も)

どこにいったのかと思うほど

お腹も胸もぺたんこでした。


そのかわり?お顔はふっくらとしていて

シワがひとつも見当たらない。

足だけは、むくみがありました。


二晩、まりちゃんは実家のリビングで過ごし

みんなで賑やかに普段通りの生活を。

弟は、声をかけ頬を触り、髪を撫でる。


友引があったからか

丸二日、そこに…一緒に。


うちの娘たちは、初めての亡くなった人との

関わりだったけれど

自然に触れていました。


葬儀社との打ち合わせも、

実家が自営業で、店を休業していることもあり

スムーズに順調に。

(あとでとんでもないトラブルがおこりますが)


お別れまで、自宅で9人とまりちゃんが賑やかに

ワイワイ、普通に笑いました。

いろんなことがあったけど、

「死にたくない!」と何度も懇願したまりちゃんの

話を聞いてしまったからか…

出来る限り、出来る限りのことをしよう!

と、滞り無い素晴らしい式にしようと

心が決まりました。

(最後ぶちこわされました)


そして、葬儀社からお通夜の日の午後

お迎え…となりました。


毎朝、新しいご飯を炊いて、

故人のお茶碗にてんこ盛り、箸を刺します。

おだんごを水練りで作り、

毎朝ひとつづつお供えします。

49日まで作るので、49個がコンプリート。

故人の湯呑みに水を入れ、葉っぱでお口を潤します。


姪はネイルを施しました。

私は桜のボードを買い、

みんなに寄せ書きをお願いしました。

かわいらしいホワイトデー用のお菓子も買い、

頭の横に置いてあげました。

姪の手作りアクセと弟の若い頃の写真、

家族写真と紙のお札を枕元に置きました。

(姪の手だと美しい✨)

湯灌のために、葬儀社へと向かいました。

18時からのお通夜、

棺には入れたくない!と訴える弟に

葬儀社の方が、湯灌を早めにしてはどうかと。

14時迎えとなりました。


15時前、湯灌が始まりました。

湯灌の儀式…家族も参加して旅支度を整える儀式

なんだそうで、

一緒に行って良かった!と本気で思いました。


その湯灌の話は次回に。