長い眠りから覚めたら、わたしは

ことばあそびが出来なくなった。



昔みたいに、あの頃と同じように、なんて ナンセンスだわ。



変わりゆく街の風景に、

どことなく広がる寂寥感。細くくびれたガラスの管。



何が正しいのかなんてわたしにはわからない。

ただ、正義というものは

人が人と生きてゆくために存在する。



するするとこぼれ落ちてゆく砂を

生命となぞらえるか否か。





街の灯りは月夜の海


幾つもの生命が遊泳しており


そこに僕の家族もいるそうだ


美しくてかなしくなった

その朝

静かに手を合わせる



たくさんの努力と

たくさんの犠牲の上に

成り立って

居る



望むにしろ

望まないにしろ

恐ろしいことは恐ろしい

そして

正しくないことは永遠に正しくない



わたしは日本人であるから

それを悲劇と憂いてしまうが

どちらに傾くわけでもなく

すべての人が

それを過ちと嘆くことが出来ればいい

そして

勝敗も優劣も一笑に付してしまえたらいい



そうして八月は過ぎてゆく

この国はまたひとつ歴史を忘れゆく


黒い波間に
銀色の糸おりたり

快晴



ぐらぐらと煮えるような猛暑

お体には気をつけて



それでも


さあ


今朝のこの足は

しっかりと明日を踏まんとするではないか