週末、とある個展に行った。
その方の初めての個展。
会場に到着したとき、
その場で描いたという絵の
オークションをやっている最中だった。
ああ、貴重な機会を逃したのか…
と思ってたら、
また夕方にもライブで絵を描いてくれるそう。
よし、それに参加しよう
オークションが終わったあと、
1枚1枚じっくり絵を見て廻った。
もともとその方がデザインした
Tシャツが凄く好きで、
去年の夏はよくそのTシャツを着ていた。
とにかく色味が凄く素敵。
優しさの中に迫力を感じるものばかり。
ずっと出来なかったという
自分を解放して表現している感じが
絵一枚一枚から凄く伝わってきた。
一通り見終わり
気になった作品を再度暫く眺めた後、
凄い!欲しい!
では片付かない感情の種が
自分の中に生まれていることに気がついた。
この後1時間程で始まる
ライブペインティングまで入れそうにない
と判断。
たまたま近くにいたスタッフの方に、
ささやかなお祝いの品を
名乗りもせず渡して会場を後にした。
*
羨望
いや、嫉妬か…
圧倒的才能を目の当たりにし、
そんな才能を欲しかった自分が嫉妬している。
自分を表現できていない自分が嫉妬している。
表現する手段を持っていない自分が嫉妬している。
いいよ、いいよ、感じていいよ。
感じよう。
帰りの電車の中、
涙が溢れてきた。
*
いいなー。
私も、自分の才能を使って思いっきり自分を表現したい!
私の才能はどこに眠ってる?