みなさんこんにちは。
寄席ミシュランガイド主筆のディラ子です。
梅雨入りしたのに、雨が少なくありがたいような心配なような。
降らなくて済むなら、それにこしたことはありませんが、
しとしと降る風景というのも悪くないものです。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
先日、「第4回ボケキング」が開催されました。
裏では、「第1回スベキング」も開かれたようです。
この流れは「紅白歌合戦」に対する、「年忘れ!にっぽんの歌」のような
イベントにイベントを重ねる祭りの相乗効果を感じさせます。
ボケキングが寄席のイベントとして定着し、それに新しい潮流が
加わる事で、もっと寄席が楽しい空間になるのではないでしょうか。
関係者と、皆様大変お疲れさまでございました。
さて、今回ご紹介いたしますのはこちらの御仁
第四回ボケキング、寄席の修験者こと、ぴゃん様です。
冷ややかな目線と口数少ない印象をお持ちのぴゃん様は
第四回ボケキングという大きな山から降りられると、私にポツリポツリと
話し出されました。
「平坦なボケより、エッジの効いたボケに登りたい。」
あらゆる方向に視点を注ぐ事によって、
想像力を喚起させるボケを展開しながら数を打たないスタイルは
純度と緊張感を失わないようにする方法なのでしょう。
その為の修行を怠らず、険しい山を自問自答し進んで行く。
自ら、天才タイプではないというぴゃん様は、ボケを試して磨きをかける。
ピグに限らず他の大喜利にも参加される姿は、貪欲なのかと
思わせられましたが、どうにも違ったようです。
「修行して迷妄を払い験徳を得る」
己の名声というよりも、高みに昇る感覚を手に入れる為の修行。
それで手に入れたモノによって、その場に居る人間が楽しめるなら
これほど幸福な事はない。
ぴゃん様が求めているのは、笑いが人間に与える可能性なのかもしれません。
海外で修行したシェフのひと味違う味わいは、
派手さはなくとも、口にした瞬間に他との違いがわかるはずです。
寄席にて是非、ご堪能くださいませ。
ジャンル ボケ
外観 ★★★☆☆ 横山やすしばりのキャプテン帽
お味 ★★★★☆ 山椒は小粒でぴりりと辛い。
探究心 ★★★★★ この船で漕ぎ出そう!