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詩【 花香りの子守唄を 】

〜〜 自然への詩 〜〜



草花と草むらの集いし中に
置き去りにせし我が心が
匂ふ花香りに
心は眠る    君らの傍らで


春の野に咲きし草花よ
そこで住みし我の心が
眠りについていたとしても
異形のものと声にはせぬな


無言の匂ひを
子守唄代わりにして
そこに置いてくれしと
遠ざかる足の静けさに
君らは光を繋ぐ我に


なんと優しく愛しげに
草花の子守唄は聴こえるのかと
体だけ歩きし我に
君らの歌声は届くとき


目立たぬように歌う子守唄が
春の風にのりつつ
どこまでも遠く届きし
優しく愛しげに


春風よ
草むらの中で
草花が花香りの手で撫でながら
子守唄を歌いし声を
閉ざすことなく
見守っておくれな


花香りの手で撫でながら
歌う草花の子守唄を
いつまでも見守っておくれな


花香りの子守唄を