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詩【 朝焼け 】



朝焼けの色彩は
例えば絵の具で塗ったとしても
油絵で描いたとしても
目の前にある朝焼けは
焼きついた心の光だけしか
描けなくて
手にした色彩の絵の具すらも
それらとは
少し違っていて


心に映しこまれた色彩は
その都度に
心の中にあるものが
焼きついた色彩を
変化させてしまうのだろう


曇り空から覗いた
その朝焼けの色彩は
紅くもなく金色でもなく


それは貴方の声が
朝焼けを変化させてしまって
朝陽の光が    無言の光を放ち
美しさを瞬間的に見せている


美しいね
きっと朝陽は
心の中で生まれ出る色の
ものなんだね


朝陽が美しさを奏でるのは
心の中で何かの色が重なり合い
新たな色彩となって
視線の先に愛でる美しさを
奏でるものだと知りうるとき


朝焼けだ     美しいね
貴方と見る朝焼けの色は
絵の具すらも描けないものだから


心に映しておこう
それらが新たな色彩と重なり合い
もっと美しさを
二人の前に現してくれるから


だから


心に映しておこう
それらが新たな色彩と重なり合い
もっと美しさを
二人の前に現してくれるから


貴方と私の視線の先で