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詩【 二人で紡ぐ明日 】



西の空が明るくなり始めた午後
雨上がりのあと    桜の花びらは
微かな桃色を放つとき


貴方と過ごす午後のひとときが
穏やかな夕暮れに向かう瞬間の
宝箱にあるものを見つけたようで
心が吸い寄せられる


貴方の声がするという
簡単なことなのに
同じ日はありはしなくて
いつも真新しい貴方との時間が
生まれてゆくから
それを見つけることの楽しさよ


二人で見つけようとする
想いが重なり合って
真新しい日々の紡ぎが
二人の中で重ねられていく


今日と明日はまた違って
同じ日々の生活が
真新しく生まれ出る


それらを紡ぎ出すことの
確かさと楽しさを
二人で共に味わえる


きっと明後日はまた
重なり合う二人の毎日の生活が
様々な色を重ねて
いつしか出来上がる一年の歳月


いつまでも見つけよう
一瞬一瞬だけの色彩が
真新しく重ねられる二人の明日


西の空が明るくなり始めた午後
雨上がりのあと    桜の花びらは
微かな桃色を放つとき


貴方と私の午後