詩【 雨の日の車内 】
雨の日の
車の中は
まるで小さな
二人のための異次元世界
春雨が降れども
車のガラスに滴る雨粒が
小さな音楽に聴こえし曇り空
声と声が放つ 二人の話し声も
雨粒は見て見ぬ振りの
滴る雫は流れ落ちてゆき
雨が描く背景となりし
小さな箱の中が居心地よくて
話す声すら異次元世界
貴方の肩に
私の心が寄せられて
重なり合う手が
運転席と助手席の傍らで
熱くなる車の中の異次元世界
雨粒は滴る車のガラスを
雨の日の
車の中は
まるで小さな
二人のための異次元世界
貴方と私の心が繋ぎあい
貴方と私の愛が繋ぐ車内
愛し合う者同士の心と心が
車内で溢れている