詩【 小さき花笑み《 はなえみ 》を 】
あまりに小さき
黄色い花びらなれども
この小さき花の微笑みを
いつも貴方に向けまする
目立たぬような
小さき花びらの笑みなれども
貴方の真後ろにて
微笑みかけまする
誰に笑みを向けるわけではなく
貴方が振り向いた時にだけ
微笑みを向けましょう
そこに いつもいると
貴方の心のありかが
私にはわかるから
貴方の心の真ん中へ向けて
小さき黄色い花の笑みを私から
言葉の代わりに貴方へと
言葉の代わりに笑みを
それらが すべて
貴方が息をするための
生命の水になりうるならば
それで良いと思いまする
私は目立たぬような花なれども
いつも いつまでも
想いは変わらずに
この場所で微笑みを向けましょう
貴方ひとりに向ける微笑みを
小さき 花笑み《 はなえみ 》を
貴方ひとりに向ける微笑みを
小さき 花笑みを