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詩【 生命の水を心に 】



生まれたての小さき若葉が芽吹き
匂いを奏でるムラサキの花と


混ぜ合わせた旬の香りが放つ
それらは
引き継がれた時計の針が
音を立てて時の風に混ざり込む


歩く先で引き継がれた樹々の
足早さは
人の時よりも早いようで
匂いに奪われた心が声を放つ


時の旬な芽が薄緑色の仕草で
風の中に溶け込むから
香りを放つ艶やかさに目をみはる


ともに歩けば    旬な匂いが
二人の体をも包みあげて
微笑みすら浮かびくる


二人で歩いてみようか?
引き継がれた樹々の芽が
薄紫色の草花に匂いを注ぐから


そんな生まれたての匂いを
体にまとうのも
生命の輝きを得る瞬間となるから


二人で歩いてみようか?
ともに歩けば    風が旬な匂いを
連れてきて
ともに生命の水を心に入れるから


そんな旬な匂いを受け取る
二人の歩く行き先は
生まれたての葉の傍らをいく


ともに生命の水を心に入れながら