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詩【 花の化身の花舞を 】

【 視線が重なる瞬間 】



貴方の前で
白いドレスをまといて
しなやかに踊って見せましょう
この花の化身姿の    花舞を


貴方の肩にのせた両腕は
どんな花舞になるとお思いでしょう


貴方の両腕を
そっと両手にいだいて


桜の花びらがまとうような素肌に
貴方の視線を受けながら


頬を染めた薄紅色の花舞が
貴方の目に焼き付けるように
花舞を踊るでしょう


貴方の肩にのせた両腕を伸ばして
ひらりと軽く
足は軽やかに    手はしなやかに
花の映し絵ごとき舞い踊りは
貴方の目に
どう映しこまれるのでしょう


花の化身と言われる花舞の踊り
月明かりを微かに受けて
背中に花びら舞い降りる
桜の花びら    はらはらと


花の化身姿の花舞を
貴方の前で見せましょう
誰にも見せない花舞を


それは貴方だけのための
花化身の花舞なのです


二人の想いと想いが
ひとつの心になって
ともに重なり合うときに


貴方の視線が
私に注ぎ込まれていく


二人ともに    心も身体も
同じ薄紅色に染まるとき



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