詩【 私は野に生きる草花 】
私は野に咲く草花だよ
一輪の草花
庭で大事に育てられた花ではないの
風が吹き嵐も吹く
雨は降り 凍える北風すら吹き
陽は射して
それらの中で咲くのが
野に生きる草花だよ
庭で大事に育てられた花ではないの
その代わり
花の種は自由に飛んでゆく
大地のあちらこちらへと
花をつけるのは
大地のあちらこちら
それらと同じように
庭で咲く花とは
生きる場所も違うものだから
同じ考えには至らない
きっとね
自由な羽根を持つのが
草花なんだね
それらと同じように
野に咲く草花は
雨風には強くて
嵐にも強いから
いつでも凛として生きる
どんなことがあっても
いつでも 凛として生きる
それが野に咲く草花なんだね
草花であることに
いつでも誇りを持って
凛として生きる
そんな私は野に咲く草花
いつでも
野に咲く草花であることに
誇りを持って
凛として生きる
それが野に生きるということ
いつでも草花であることに
誇りを持って 凛として生きる
私は野に生きる草花
そんな私は野に生きる草花