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詩【 朝陽は昇る心に 】

【 少女に戻る 】追加編
《 少女に戻る/連作の詩作品 】⑤
【 全5作品 】



人よ
答えを見つけ出そうとする人の
それらの答えを見いだす瞬間を
取り上げるなかれ


答えを出せない人もいると
いうのならば
それらの答えを教えるなかれ


人よ
人は皆   生きてきた場所も
生きてきた環境すらも
違うのだから
大切だと思う事柄すらも
答えすらも
おのずと違うのだから


見つけ出そうして
見つけるための時間は
いつだってあるから


それらの答えは
それぞれに違う答えだから


そっと
どうしたら見つけられるのかを
糸を引くだけで良い


言葉にして教えるなかれ
それでは
あなた自身の答えを
押し付けるだけのことだから


あなた自身の答えは
その人とは違うものだから
人の色彩は皆が違うように
答えすらも違うものだから


あなた自身の答えを教えた時
その人の生きる力を奪うことになる


人が見つけ出そうとする力を
それらの瞬間を
取り上げる結果となるから


それらの全ての答えを
見いだそうとあがく瞬間も
大切なことであるといい
かつての記憶の時計と
かつての子供時代とが
哀しそうな顔をして
その人自身を見つめるだろう


人よ
人は皆   生きてきた場所も
生きてきた環境すらも
全てが違うのだから
おのずと
人それぞれに違う色彩を持ち
大切だと思う事柄すらも
それらの答えすらも
それぞれに違うものだから


それらを
見つけ出そうとする人の
大切な時間すらも
取り上げるなかれ


本当の優しさとは
見つけ出そうとする人の
大切な時間すらも
取り上げないことである


人は    そうして
自分自身という人間を
少しづつ知り理解して
己自身と向き合うものだからこそ


いつかの先に必ずや
朝陽は昇り
朝焼けは訪れてくる
それぞれの心の中に


人には
おのずと見つける力を
それぞれの中に持っているから
必ずや持っているから


その力を信じることだと


それらを見つけ出すのを
周りの人は待てば良いのである
信じて待てば良いのである


無言の優しさを持って


その人の生きる力を
人は奪うことをしてはいけない
必ずや    生きる力はあるから


ひたすら
無言の優しさを持って


★★★★★

 この詩作品は、本日付けの詩作品の連作の作品になります。

最初から、ご覧ください。
全5作品【 少女に戻る 】編になります。


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