熊野古道二日目の朝は、早い。

 

と、前回の冒頭は書きましたが(笑)
今回は宿から出発地まで車で送迎していただき、昨日と同様8時過ぎに今日のコース、『小雲取越(小口~熊野本宮大社:行程15.5㌔)』に入りました。

 

朝もやの中、やはり最初は登りが続きますが、「小雲取」いうネーミングがいかにも、と言った雲が間近に迫る神秘的な道中です。

 

ちなみに昨日の最高地点は標高870mでしたが、今日はコースの名が示す通り昨日の半分くらいの400m弱。

多少の登りは覚悟していましたが、後半は快適なハイキングを楽しめる、そうです。

 

が、しかし昨日、自分の足に大きな爆弾を抱え込んでしまった私にとっては、もういつその痛みがひどくなるか、頭の中はそればっかりになってしまいました。

そんな中、これも昨日と違い今日は所々に絶景ポイントが。

 

 

綺麗な雲海。

スタート地点から1時間ほどの場所です。

時間的にも、ちょうど良かったのでしょうね。

 

この風景を見た後は、小刻みな登り下りの連続になります。

もうすでに標高400m付近にいたからだと思いますが、最初の1時間を過ぎるとそんなにハードな箇所はありません。

 

 

そしてその道すがら、昨日もたくさん見かけたのですが、リンドウ?の一種でしょうか、岩陰や道端にポツッポツッと生えていた綺麗な花がありました。

 

そのほとんどがまだ蕾でしたが、これが開花期を迎えたころにこの古道を歩くと(多分、後2・3日後)、とても心和むんだろうなあ~と、道中ほのぼのしてしまいました。

私が普段見る仏花も心が落ち着いて良いですが、こうい小さな花も良いものですね。

 

おっと、忘れていました。

 

前回と同様に今回も、私たちにはバスの発車時刻(午後3時2分)までに到着地点に着いておかないといけない、という時間との戦いもありましたので、いつまでも道草をしている場合ではありません。

しかも今回は、私の足に爆弾が・・・

 

そうそう、だからと言って忘れてはならない大きな使命が、私たちにはありました。

そもそも息子がこの熊野古道を歩いた大きな目的は、

「スタンプを集めること」

なのです。

しかも今日のこの小雲取越で、その中辺路スタンプラリーの全てのスタンプが完成します。

だから、息子はそのことで頭がいっぱい。

 

 

と言った親子二人の頭の中はそれぞれの思惑が充満しながら、どんどん歩いていきます。

 

 

途中には、こんな絶景ポイント(百間ぐら付近)も。

今日は本当に景色の良い場所が満載です。

 

そしてすれ違う人は、外国の方がほとんど。

でも挨拶は、皆さん日本語!

すばらしい!

 

そしてそうこうしながら、お昼ご飯を食べた「松畑茶屋跡」まで、多少のアップダウンはありましたが、言われていた通り快適に歩けるコースです。

 

でも、私は自分の足のせいで着実に予定が遅れ、その昼ご飯を食べる場所へは予定時刻30分遅れの12時到着。

30分休憩した後、最後の目的地・請川バス停を目指します。

 

結局、バス停には13時半着。

もう足はボロボロで、このバス停から(同じ名前のバス停が二つあります。乗る方は注意して下さい)、バスに乗って本宮へ向かい、

無事にゴ~~~ル(感謝)

 

最後になりましたが、今回の二日間のルートで昼食が買えるようなお店は、前回同様皆無です。

 

また初日の昼食ポイントにだけ飲み物の自動販売機がありました。

今回のルートは途中で全く集落を通らなかっただけに、これは驚きでした。

 

それとトイレが少ないです。

男だから大丈夫ではなく、古道区間は神聖な場所ですし外国の方がたくさん歩かれていますので、注意が必要だと思います。

 

 

そしてもう一つ、到着地の熊野本宮大社では上写真のような特別展が開催されていました、

昨日まで(涙)


あらためて熊野と時宗の歴史的結びつきを感じました。

 

いかがでしたでしょうか。
今回は熊野古道の大雲取越・小雲取越を足早に解説させていただきました。

 

この度も息子と共に完歩できたことに感謝しつつ熊野大社を後にしましたが、前回同様色々な経験をさせてもらえた二日間となりました。
この経験が、これからの僧侶生活の糧になればと思います。

 

合掌

 

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