暦と三元九運

風水でも暦を使用します。
風水の流派「ハ宅派」は住んでいる人の生年月日より吉凶方位を割り出しますし、土地の「気」の流れを考える上で欠かせない「三元九運」も暦がなくては解りません。
そんな暦と三元九運をご紹介します。

※風水で主に使用されている暦は、厳密には違う暦を使用したり立春の起点が違う説もありますが、太陰歴(正式には太陰太陽暦)です。また、二十四節気や十干等いろいろな暦や節も使用します。

太陰暦と太陽暦

現在使用されているのは太陽暦(グレゴリウス暦)で地球が太陽の周りを一周する時間が1年(365.2422日)になります。
.2422日分が4年に一度閏年として1日余分に増やして帳尻を合わせてますね。
昔の日本は太陰暦を使用していました。月の満ち欠けで日を数えるのですが、月の満ち欠けの周期は29.5日。
それだけだと1年が354日しかないので「閏月」を置いて季節を調整していました。
この暦はカレンダーなどなくても月の満ち欠けを見るだけで日にちを判断できましたので、とても自然な暦だったのです。

二十四節気

太陰暦では季節がずれてしまい、種蒔きや収穫に大切な時期が明確にはならない為、別に二十四節気と言うものが生まれました。
1年を24に分割し、それぞれに季節にちなんだ立春、夏至、啓蟄、冬至等の名前が付けられました。
春分の日や秋分の日等で現在も名残が色濃く残っていますね。
夏至が一番日照時間が長く、冬至が一番日照時間が短い日と言うように、この区切りは太陽(暦)が下敷きになっています。
そのため、太陰暦と二十四節気を組み合わせて使用している日本の旧暦は太陰太陽暦になります。
区切りの日付は年によっても変わって来ます。

十干

中国の殷の時代は太陽を元に暦が作られていました。
但し、年・月の概念はほとんどなく日だけだったそうです。
また、当時の神話で「太陽は10個あり、毎日違う太陽が昇ってくる」と信じられていました。
その10個の太陽をそれぞれ甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)と区別をする名前を付けました。
それぞれの太陽には性質があり、太陽の種類がその日に生まれた者の資質となると考えられていました。
10日間を1つの区切りとし「旬」とし、旬のどの位置に当たるかを「干」と名付けられました。
その後、陰陽五行説と結びつき中国の暦を使用する占いのベースになっています。

十二支

十干と同じく殷の時代の頃に考えられました。
神聖な星とされた木星が約12年周期の運行から、木星の位置を示す為に12の区分分けをしてそれぞれに名前を付けました。
「子、丑、寅、卯、辰、巳~」の十二支です。
十干、十二支も最初は日の区分だけだったものが次第に月、年も区分されるようになりました。
後から「ねずみ、牛、虎・・・」と言った動物の意味合いが加味されました。
「午年生まれ」等今でも干支は使われていますね。

六十干支

その後、十干と十二支が組み合わされ、1から60迄の組み合わせを表したものが「六十干支」となりました。
この六十干支を年月日に割り当て暦が成り立っていました。
ちょっと難しいですが、新聞を取っていると年末にくれる暦の小冊子に「庚辰、乙酉、癸丑」等書かれていますので目にした方は多いと思います。
それから「ひのえうま(丙午)」もこの六十干支から来ています。
余談ですが、60歳を「還暦」と呼びますが、この六十干支が一巡して同じ暦が戻って来た事を指しています。

三元九運とは

風水は土地の良い気のエネルギーを積極的に使いますが、この気のエネルギー(地運)は20年ごとにその流れを変えています。
20年の区切りの元になっているものが三元九運です。
古代中国で暦の発達と共に三元九運の基盤が出来ました。
明時代の書物には諸葛孔明がこの三元九運に則り風水を駆使し、多数の敵を少数で倒した事が書かれています。
それ以降も秘術として受け継がれています。
風水鑑定では、主に家の建てられた年月日からこの三元九運を使い地運を調べます。

三元九運の周期

甲子から癸亥までの六十干支60年を「一元」と言う単位にし、上元・中元・下元の60年を3セット繰り返す180年周期になります。
一運は一白水運、二運はニ黒土運と言うように九星と似た呼び方がされています。

上元60年
上元甲子~癸未の20年 一運
上元甲申~癸卯の20年 二運
上元甲辰~癸亥の20年 三運

中元60年
中元甲子~癸未の20年 四運
中元甲申~癸卯の20年 五運
中元甲辰~癸亥の20年 六運

下元60年
下元甲子~癸未の20年 七運
下元甲申~癸卯の20年 八運
下元甲辰~癸亥の20年 九運

2003年迄は七運、2004年の節分の頃から八運に入っています。

三元九運の持つ意味

七運は七赤金運、つまり五行の「金」にあたります。
金は金属を象徴し、冷静さや貨幣等を現す元素です。
1984年~2003年が七運ですが、丁度1986年~1989年がバブル全盛期でした。
このように一運~九運はそれぞれ陰陽五行の属性を持っています。
八運は「土」元素です。土は腐敗と生成、収穫を象徴させています。
また季節の変わり目の象徴でもありますから今後時代の転機が訪れるかもしれませんね。

三元九運あれこれ

中国の古代王朝、殷・周・漢・唐等の滅亡、または滅亡の原因となったのは全て下元の時代です。
そして、日本でも応仁の乱から始まった戦国時代、江戸幕府の崩壊も下元の時代です。
ひとつの時代が滅びると次の時代がやってきます。
だいたい下元で滅び上元で新しい時代が誕生し、中元で栄える流れになっています。
沖縄の首里城は、門の方位が傾き、台形のような敷地になっています。
これは下元の九運から上元の一運に変わった時期に奉神門を上元の吉相の方位に建設したためだそうです。
伊勢神宮や平安神宮での式年遷宮も三元九運に合わせているそうです。


第八運の象徴

八は八卦の中で艮(ごん)の卦を持っています。
艮(ごん)の卦の要素は以下の通りです。

五行(物質)・土
方向・東北
人物・三男(少年)
自然・山
動物・豹
体・手
行動・保守、慎重、忍耐、停滞、安定

歴史で見る第八運

今回の1サイクル前、つまり180年前の下元八運の頃の歴史を紐解いてみましょう。

江戸時代、第12代将軍家慶の頃に「天保の改革」が発令されました。
この改革を発令した背景には、相次ぐ飢饉や乱、日本近海に出没するようになった外国船の存在などで社会不安や経済危機などがありました。
改革の内容は倹約や贅沢品の規制、腐敗した官僚の排除、汚職防止、大奥の綱紀粛正、年貢倍増、流通価格の適正に伴う規制、軍事改革等。
あまりに厳しい内容で2年間でこの改革はなくなり、発案した老中水野忠邦は失脚を余儀なくされました。
また、新しい学問「蘭学」に対しての厳しい規制(蛮社の獄)があったのもこの頃です。
世界情勢に目を向けると、フランスでは言論の自由を奪われた民衆が、1830年7月に革命を起こした7月革命がありました。
中国対イギリスでアヘン戦争が起こり、南京条約を経て香港がイギリス領となりました。
そして巨大な勢力を誇った中国「清」が坂道を転げるように衰退の一途を辿りました。
イギリスでは労働階級の選挙権をめぐり大衆的政治運動が盛んになったのもこの頃です。
この時代は来たるべき次の時代への激動の序章と感じられますね。
実際、世界の歴史を全体的に見ても下元で滅び上元で新しい時代が誕生し、中元で栄える流れになっています。
なお、明治維新の立役者達のほとんどがこの下元八運生まれで
明治に改元されたのは上元一運の4年目でした。

第七運を振り返る(1984~2003年)

第七運は兌(だ)の卦を持っています。
五行(物質)は金で、三女、無邪気、悦楽、破壊、再建設と言った要素を持っています。
この時代で真っ先に思い出すのは1986年から1989年に最盛期だった「バブル期」とその後の崩壊ですね。
バブルでプチ金持ちが大勢増え、それにより快楽、悦楽的なもの、つまり娯楽が盛んになりました。
娯楽事業の発展は目覚しく、また不動産が好調だった為ビルの建設・再建設も盛んでした。
しかしバブル崩壊とそれに続く不況、リストラ、就職難が社会問題になっています。
80年代後半に今のような時代は予想だにしていなかったでしょう。
また、女性の社会進出や女子高生が流行の発信になっていったのもこの時代です。
破壊・再建設で思い起こされるのはソ連の崩壊、ベルリンの壁崩壊、そして阪神大震災や記憶に新しい9.11事件等ですね。
こうやって振り返ってみると、まさしく要素の意味合いと時代の流れが一致していると感じてしまいますね。

第八運を予想する

これからどうなっていくのかを要素を元に考察していきます。
現在の不況はこの20年で明るい回復の兆しはほとんどないでしょう。
株で言うところの下げ止まりが精一杯かも知れません。
ただ、停滞・安定・忍耐と言う要素から、今の状況よりさらに悪い経済・社会状況にはならない可能性があります。
以前は2対8だった成功者と敗者の割合が1対9とより二極化され、多くの人々はいっそう厳しい状況になるかも知れません。
旧態依然とした企業やサラリーマンは淘汰されるような厳しい状況に陥り、生き残る為には新しい考え方や企業理念が必要になってくるでしょう。
逆に言うと、この時代を生き残る新たな考えや産業が生まれ、発展していくという事です。
経歴や肩書きではなく、時代の流れを敏感に察知し、柔軟な考え方を持ち、流れに乗れば成功者の仲間入りをする事が十分可能なのです。
情報、技術の分野で大きな発達発展があるのも下元の時期の特徴ですので、新しい技術が生まれる可能性が十分にあります。
また、第八運の初期は新しい学問「蘭学」を弾圧した蛮社の獄のように、新しい時代の流れを保守的な権力者が押さえ込もうとする可能性がありますが
徐々に権力者の力では抗えなくなるでしょう。
イラク戦争でも国連の意見を無視し独断で行動している、世界一の大国アメリカの権力も薄れていく可能性があります。
それに伴いアメリカ至上主義政治を行っている現在の日本の政治も何がしかの崩壊があるかも知れません。
そして、土の気が強いので地震や火山の噴火など土地に関する災害がある可能性もあります。
同時に、自然がキーワードとなり自然回顧や自然を大切にする考えがより広まって地球を大切にする意識が強くなるでしょう。
見せかけや見栄の外側を飾ったものではなく、自然で本質的な本物志向になっていきます。
また、理性・道徳・慈悲と言ったヒューマニズム的意識も強くなるでしょう。
その為、内戦や戦争も徐々に収束していく可能性があります。

第八運になると

土地の気の流れ(地運)が変わる事で、それまでとは吉凶が変わってきます。
これにより、今までうまく行かなかった人が幸運になったりその逆になる可能性もあります。
風水の玄空派(飛星派)では、この三元九運の気の流れを、鑑定の際特に重要視しています。
例えば、第七運の期間に建設された家に住んでいて、第七運の時代の吉凶と第八運に時代が変わった場合では、吉凶方位や家の気の流れが全く変わってしまう場合もあります。
今後20年を少しでもラッキーに暮らすためにも、この気の流れを上手く取り入れると良いでしょうね。





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盛り塩について

本来の中国伝統風水には盛り塩の概念はありません。
「風水占い」で盛り塩を強く勧めているのは、日本の「家相」的発想と解釈しています。
そのため風水のカテゴリーに入れて良いものか考えましたが、「盛り塩風水」の詳細についてのご要望が多かったので掲載する事にしました。
風水的なアプローチではありませんのでご了承ください。


塩について

塩は人間の生活に欠かすことの出来ないものです。
昔は塩を手に入れるために交易ルートを作ったり、貨幣として使った地域もあった程です。
 人間の血液の中で塩分はおよそ0.9%の濃さに保たれています。神経の働きにも塩が必要です。
もし欠乏したら脱水症状や、血圧の低下や倦怠感・脱力感、精神不安定等の症状が現れます。
生きる為に塩が必要なだけでなく
塩を元に保存防腐料や医薬品・化粧品・化学製品の基礎原料となります。
また、古くから塩の持っている優れた浄化力・殺菌力がある事は知られており、エジプトでは死体をミイラにする為に塩漬けにした記述があります。
馴染み深い所では漬物や塩鮭なども防腐効果がある保存食ですね。

信仰と塩

塩は昔から清浄・不変・結合といった神聖性をそなえているものとして、さまざまな国で神秘的な物として捉えられていました。
例えば「旧約聖書」にも塩の記載がありますし、日本では「古事記」に海水にて禊祓(みそぎはらい)をした記載があります。
古代エジプトでミイラに塩を用いた史実は物理的な防腐効果以外にも、死体保存の呪術的役割をしていたと考えられています。
塩は海水から採れます。
その為、塩は海の豊饒性や清浄性の象徴としても考えられていました。
鹽竈(塩釜)神社は日本の製塩の創始者と言われる塩土老翁(しおつちのおきな)をご神体にしていますが、ここは安産祈願で有名です。
これは、塩=海水が地球上の生命の源であり、人の生死に海潮の干満が影響を及ぼしている事から由来していると言われています。
また、葬式後の「お清めの塩」には穢れを祓うだけでなく、生命力を更新される意味合いも含まれているそうです。

盛り塩の由来

盛り塩は中国の故事に由来しています。
中国の皇帝は奥方や愛人がたくさんいて、彼女達の所へは牛車に乗って出かけていました。
そこで、美妃が一計を案じ牛の好きな塩を自分の住まいの前に盛り、牛を止めて皇帝の気を引こうとした事が始まりです。
客の足を止める縁起ものが日本にも伝わり、店の入り口に盛り塩をする習慣が出来たと言われています。
他には上賀茂(賀茂別雷)神社の拝殿前に一対の円錐形に盛った浄め砂、「立砂」に端を発していると言う説や、海水や塩水を桶に入れて神棚に供えたり、門口に撒いたりする「塩水桶」と言う民間風習から来ていると唱える学者もいるそうです。

風水での応用

当サイトでは、塩の浄化作用が化サツ(詳細は化サツと風水アイテム参照)アイテムに十分なると考えています。
観葉植物や他の化サツアイテムと同様に凶方位を浄化する作用が期待出来ます。
もうひとつ、宅内に塩を置いたらすぐに湿気でカチカチに固まってしまうような場所は環境が良くない場所です。
風水的見地では陰の気が強い場所ですね。
良く水場付近に盛り塩を勧めている場合がありますが、これは水場でも長く湿気にさらされている事は、家の(物理的)環境にとってマイナスだからです。
風通しを良くしたり家具の配置を変える等環境を改善する事で、陰の気を抑え風水的にも改善される場合があると考えられます

盛り塩の仕方

設置場所は玄関や入り口、家や住んでいる人の凶方位・凶方位にある水場などが良いでしょう。
盛り塩は天然の粗塩を用い、半紙や小皿に一掴み程(5~10g程)を乗せます。
円錐状にしなくても結構です。
設置後は通常週1度~月2回位の割で取り替えます。
湿気の多いところや水場等はこまめに交換した方が良いでしょう。
交換後の塩はすぐに捨てましょう。

霊的な問題に

霊については信じない方も大勢いらっしゃると思います。
しかし誰もないのに気配がする、とか訳もなく「暗い」「寒い」「怖い」と思う場所があれば、霊的現象の可能性も考えられます。
風水でもこういった場所は邪気、陰の気とされます。このような所には以下の方法が有効です。
家の中から外(玄関)に向かう順番で全ての部屋の四隅に盛り塩を設置していきます。
盛り塩そのものは上記の方法で結構です。
もっと強力な方法は、住んでいる人全員が粗塩を3本指(親指・人差し指・中指)でひとつまみずつ白い小皿に盛ります。
その上に住んでいる人全員の数え年の合計数だけの米粒と小豆を載せます。
これを1年間、気になる場所に設置します。(この方法は塩の交換はしなくてもよい)
1年経ったら粗塩、米粒、小豆、小皿はなるべく早く家の外に出した方が良いので全て処分します。
塩類は捨てたり外に撒いたりします。小皿は外で割り捨てます。







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化サツと風水アイテム

風水では、「サツ」(日本では殺と書く場合があります)と言うものがあります。
サツは方位や形などいろいろな種類がありますが、悪い気(邪気)や形、場に悪影響を与える力を差します。
気の流れを整える風水では「殺宜化、不宜闘」(殺は化するによろしく、闘によろしからず)と言われこのサツを変化させ凶相を浄化させる事が化サツです。
解りやすく言えば「魔よけ」「邪気払い」の事ですね。
化サツは、建物の形やインテリアの配置などで処理したり観葉植物を置いたりする他、風水アイテムを設置します。ここでは主に宅内の化サツに使われる風水アイテムをご紹介します。

風水アイテムについて

風水アイテムは化サツ用途より願望達成の目的で使用される場合が多く、メールでも願望達成用途での質問を良く頂きます。
しかし、全体的な気の流れを無視した状態で設置したり、吉凶方位を割り出さずに「○○運アップは△方位」と設置しても効果はあまり期待できません。
まれに逆効果になる場合もあります。
実際は風水処理をする時に「気の流れを整え、なおかつ金運向上」といった感じで補う感覚で使用すると考えた方が良いでしょう。

風水アイテムを置く方位

まずは命卦と宅卦から家の吉凶方位を割り出します。
命卦はその人の、宅卦は家の「卦」です。卦については「八卦」を参照して下さい。
命卦は家族がいる場合、家全体や家族全員が使用するリビング等は特に世帯主の命卦を優先させ、各部屋はその部屋を使用している人の命卦を主に使用します。
それと流年の(節分を境に毎年変わる八方位)吉凶方位も影響しますので参考にします。
玄関や窓等、外とつながりがある所を優先して、凶方位のサツを解消する(化サツ)風水アイテムを設置します。
いろんな種類をたくさん置くのではなく方位・用途に合ったものを1種類設置すればOKです。
また、インテリアの配置等で解消できる場合は風水アイテムを置く必要はありません。
家や部屋のサツを解消した上で、吉方位にも目的に合った運気を強める風水アイテムを置くと良いでしょう。

風水アイテム解説

風水アイテムはとてもたくさんあります。代表的なものをご紹介します。
なお、正確には鑑定が必要ですが、良く設置される方位や場所等簡単に設置場所も説明しています。

八卦鏡(はっかきょう)、山海鎮(さんかいちん)他に蛙、馬、虎、牛、鯉、鳥等の動物、中国の神様、道具類、風水道具類などもあります。

瑞獣(ずいじゅう)
龍(りゅう)

麒麟(きりん)
獅子(しし)
貔貅(ひきゅう)
龍亀(りゅうかめ・ろんぐい)

道具類
瓢箪(ひょうたん)
古銭
風鈴
文昌塔(もんしょうとう)
※瑞獣(ずいじゅう)とは、霊獣、聖獣、神獣とも呼ばれる伝説の獣の事です。

龍(りゅう)

あまりにも有名な伝説の瑞獣ですね。
風水では気の流れを龍脈「龍の通る道」としています。
種類(ランク)によって爪の数や体色が違いますが、風水には爪が四本~三本の金色の龍を良く使用します。
龍は澄んだ水を好みます。その為水槽や水杯を近くに置き、水をこまめに替えてあげると良いでしょう。
龍の置物の口元あたりに水杯を置いておくと龍が水を飲み水が早く減ると言われています。
また、龍の絵には必ずと言っていい程水晶を手に持っていますね。
これは水晶が「五行」の元素である「水」の象徴だからと考えられます。
設置方位に関しては、龍は万能アイテムのためどこに置いてもOKです。
化サツだけでなく、吉方位に置くと良い気を増幅させる力もあります。

麒麟(きりん)

ビールのラベルにあるあの麒麟です。
頭は龍の様で体はうろこのある鹿、足は馬で尻尾が牛です。
麒麟から全ての獣が生まれたと言い伝えられています。
麒が雄で麟が雌だそうです。とても温厚で高貴、聡明で勇敢な吉祥獣です。
化サツ効果が高く、特に家の形状によるサツや流年のサツに良く使用されています。
他にも人の邪気を払い幸福をもたらす効果や家内安全、災難避け、泥棒避けでも使用されています。
設置方位は、万能アイテムのためどこに置いてもOKです。
雄雌一対で使用したり、凶相の3方位に1体ずつ設置したりします。
また、泥棒避けに窓辺や玄関に置く場合もあります。

獅子(しし)

獅子舞や神社の狛犬、沖縄のシーサーでお馴染みのライオンに似た瑞獣です。
大変気が荒く獰猛で強い力を持っています。
首に鈴をつけたものや布をくわえたものは人の言う事を聞きますので必ずをこの獅子を選んで下さい。
また夫婦愛が強く必ず雄雌一対になっています。
足で玉を押さえているのが雄、子獅子を押さえているのが雌です。
使用する時も必ず一対(向かって右に雄、左に雌の並び)で使用し、一方が破損した場合まるごと取り替えます。
外からの邪気の侵入を防いだり屋外の形サツを跳ね返したりします。
狛犬やシーサーと同じく門番のような役割ですね。
ですから家の門や玄関口等屋外で良く使用されます。
また、財運にも良いです。
家の中で使用する場合、玄関やリビング等に設置し必ず頭を外に向けます。
リラックスする場所やプライベートな部屋には使用しないで下さい。
力が強い為大きな店舗や事務所の玄関には最適ですが、獰猛で取り扱いが難しい為一般住居には獅子の変わりに麒麟や貔貅を使用する方が多いようです。

貔貅(ひきゅう)

昔の中国では軍旗にこの貔貅がシンボルとして描かれていました。
また、西遊記にも登場しています。
豹に似た勇敢な瑞獣です。雄雌一対になっていて雄は「貔」で雄にだけ羽根があります。雌は「貅」です。
本来は化サツで邪気を払い開運する「開運避邪」でしたが、今は財運アップで有名なアイテムです。
普段の収入や予定外の収入を増す効果があると言われ、香港等ではギャンブル場に設置されていたりするそうです。
設置場所はサツのある方位の他、命卦や流年の財位(財運に関係する方位)に一対で設置したり、家の財位「入り口と対角線上の隅(入り口が真中なら両端)」に設置したりします。
水気を嫌いますのでトイレや風呂場、キッチンは避けましょう。
また、貔貅はすぐ眠ってしまうので首から鈴をかけて時々鳴らして起こしてやると良いと言われています。

龍亀(りゅうかめ・ろんぐい)

顔が龍で体は亀、口にコインをくわえコインの山の上に乗り甲羅に小亀を乗せています。
龍族の子孫で龍神と霊亀の化身で、中国古代より多くの伝説に登場し、国や王権を護ると言われ人々に可愛がられてきた瑞獣です。
財気を吸収し、太歳(たいさい)を制すると言われています。
化サツ効果は勿論、「順利財源廣進」(財が途切れず入って来る)と言われ、昔から財運や商売運向上の用途でも使用されています。
他にも対人運アップ、健康運アップ、災難避け、家内安全など開運要素がたくさんあると言われています。
設置場所は命卦や流年の財位や家の「玄武の方位」(家の後方)、流年の凶方位等に頭を窓や入り口など外に向くようにして設置します。

瓢箪(ひょうたん)

ウリ科ユウガオの一種の植物の実で、乾かして中に水物を入れるなど昔から道具として使われています。
中国浙江省で新石器時代の遺跡からも出土しています。
日本でも「瓢箪から駒」のことわざや「六瓢箪」(6つの瓢箪を連ねた無病息災のお守り)、そして豊臣秀吉の千成瓢箪迄昔から縁起の良いものとされています。
瓢箪は八卦の兌(だ)乾(けん)にあたり、五行の元素では「金」になります。
兌の記号の開いた線には「天の医者」の意味合いがあり、病気に良いとされています。
そのため昔の中国の医者は薬を入れるのに瓢箪を使っていました。
風水では「収殺」つまり邪の気を瓢箪の中に吸収すると言われていますので化サツに最適です。
また、財産を守ったり財運アップの金運向上や、無病息災、開運吉祥などの目的でも使用されます。
材質は最近手に入りにくいですが本物が良いです。
設置方位はサツのある方位、命卦や流年の財位や家の部屋に入って右側(青龍方)が良いでしょう。

古銭

中国・秦の始皇帝が通貨を統一しました。
この時の通貨は銅製のコインで円形の中に方孔(中心部に角穴)があります。
円形が「天」を方孔が「地」を意味すると言われています。
他にも丸穴の中国古銭がありますが縁起物として使用するのは方孔のものを使用します。
五行の元素は「金」になり、化サツ効果が高いとされています。
また、「財源不断」と言って財運にも良いとされています。
古銭は清代5代の皇帝の銅銭を、皇帝の強い運勢にあやかって5枚連ねた「五帝銭」の他6枚の「六帝銭」等もあります。
また古銭を使って安忍水と言う水を作り化サツに使用される事もあります。
古銭は単体よりも瑞獣などの風水アイテムの力を強める為に一緒に置かれたり、金運向上に財布に入れたりして使用します。

風鈴

風鈴はもともと魔除けの為に作られたと言われています。
幽霊、妖怪、邪鬼等が家に入ってこないように彼らの嫌いな「音の出るもの」を家の入り口に吊るして魔除けにしたそうです。
今でも夏の涼を求めて軒下や窓辺など外とつながる場所によく吊るしますね。
風鈴にもいろいろありますが、風水で使用するものは金、真鍮、メタル、銅の素材が良いでしょう。
本場香港等で売られている風鈴は日本の風鈴よりもドアチャイムに近い形をしています。
風鈴は命卦・宅卦の凶方位、流年の凶方位(五黄)、形サツなどあらゆるサツを解消する化サツに最適なアイテムです。



文昌塔(もんしょうとう)

中国では日本の五重の塔に良く似た文昌塔があちこちに立っています。(文昌塔は7か9層)
この文昌塔は道教の道師がここで道教の教えを勉強し精神集中をされる施設で、道教のシンボルです。
また文昌帝君と言う中国の学問の神様(日本の天神様みたいですね。)や神格化された文昌星(北斗七星の近くにある6つの星)などの意味も含められています。
中国では昔から主に試験合格や学力向上用途で近くに建っている文昌塔の方向を向いて勉強をしていたそうです。
この文昌塔を模した置物の設置方位は、勉強をする人の命卦から出した方位や文昌の方位、机の上などです。

■玄関の向き-文昌の方位
北-南、西北-東南、西-西北、南西-北、南-東北
東南-東、東-南西、北東-西