こんにちは。
ふすままです。
先日、ふすまと自転車で公園へお出掛けしてきました。
彼はこのところカメ依存症で、ずっとカメを持って歩いていました。
その名も
紀伊國屋
人生初潜入です。
朝、旦那に
「紀伊國屋で買い物して帰ってくる」
と言うと
「高いんじゃないかな」
と言われました。
価格帯的には成城石井とかと同じなのではないかと。
そして、スマホで紀伊國屋の価格帯を調べ始める旦那。
え、紀伊國屋ってそんなデンジャラスな店なのか。
高めのものが多く置いてあるとはいえ、所詮はスーパー。
「牛乳とお茶っぱとゼラチン、あとお惣菜も美味しそうなのがあれば買ってこよう」
そう、私は紀伊國屋をなめていた。
そもそも近所と呼ぶにはおこがましい立地にあることに、少しでも違和感を覚えれば、このような浅はかな考えで店を訪れなかったでしょう。
いざ訪れた紀伊國屋。
ここで、駐輪場に停められた車を見渡す。
高級車、高級車、一つ飛ばして高級車。
これは想定内。
そして問題の駐輪場。
子乗せ自転車がないことに少々焦りを覚える。
というより自転車自体が少ない。
しかし、そんなことで怖気ずいて引き返せる訳がない。
こちとらイヤイヤ期の子どもと一緒に来ている。
予定変更は命取りなのだ。
遊び疲れてお腹を空かせたモンスター(ふすま)を連れていざ入店。
寒すぎず、しかし暑さを感じさせない快適で上品な空調に誘われるように心地よく店内にIN。
店内と外の間のカートを置く室内空間ではコーヒーを販売しており、香ばしい匂いに包まれる。
あまりにいい香りで、コーヒーを嗜まない私にもその良さが伝わってくる。
見たことのないショッピングカートに戸惑うふすまを椅子に押し込み、店内をぐるりと見渡す。
入ってすぐの店頭販売に興味を奪われつつ
まずは牛乳コーナーへ。
底値が248円。
もちろん248円を購入。
次に精肉コーナーへ。
ちょっと見てみるだけ、という気持ちが打ち砕かれたのはまさかの
量り売り
という事実。
お得意様がやってくると、店員さんが声をかけて挨拶する異空間。
値段を見ることさえ許されず、精肉コーナーと私のソーシャルディスタンスが保たれた瞬間である。
跳ね返されるように、次はパンコーナーへと足を運ぶ。
最近スーパーの底値のパンから超熟に乗り換えた私に、怖いものなど待ち受けている筈などなかった。
↓記事参照
しかし、パンコーナーを1周するもいつものスーパーで見かけるメンツが1つもない。
その代わりに、KINOKUNIYAと書かれたおしゃれなラッピングに身を包んだ綺麗なパンたちがずらりと並ぶ。
食パンも然り。
見なくても分かる、これは買えん。
最近、超熟を買うようになっただけでセレブ気取りの自分がかわいく思えた。
パンたちからも門前払いを喰らった気になり、ボロボロの自尊心を引きずりながら、お惣菜にも目を通す。
美しすぎる盛り付けに、高すぎる値段。
「こんな少ないのに1000円するんだ〜。ふ〜ん」
動じないふりが上手になってきた私は、本来の目的を思い出し、お茶っぱを探しに行く。
この時期だ、麦茶は豊富なはず。
これはあるだろうと思いきや、お茶っぱコーナーにあるティーバッグ麦茶は2種類。
そこにつるべの姿はない。
400円か600円
それ以上に置いてあったのが、煮出して作るバッグに入っていないコロコロしま豆みたいな茶葉(語彙力憤死)
もちろん400円を購入。
心折れながら買ったゼラチンだけは、いつもの値段でした。
ふすまがグズリだしたので、お会計に向かう。
レジに着くと、レジ員さんとは別の店員さんがやってきて
「失礼します」
と、カゴをレジ台に置いてくれた。
牛乳とお茶っぱとゼラチンしか入っていないのにカートを使った上、スカスカのカゴをカートから下ろしてもらう照れ臭さ。
一瞬で、レジが終わると、再び別の店員さんがやってきて
「袋詰めいたします」
と言うので、ありがたくマイバッグを手渡す。
すると、マイバッグが霜で汚れないように
更に、申し訳なさそうに
「牛乳パックですが、横に倒して入れてもよろしいでしょうか?」
と聞かれてしまった。
横でしか入れたことのない私はもちろん快諾し、袋詰めも終了。
こうして私とふすまは無事、紀伊國屋を後にした。
「へぇ〜、こんなもんか〜。ふ〜ん。」
とスカしながらも、自転車で敷地を離れるスピードは尋常ではなかった。
ふすま、圧巻の紀伊國屋に、帰りの自転車で気絶。
その日はご飯も食べずに3時まで眠っていました。
結論:紀伊國屋はスーパーではない。
お年寄りがよく紀伊國屋のマイバッグを持っているのを目にしましたが、あれは主婦がDEAN & DELUCAのトートバッグを持ち歩くのと同じ感覚だったんですね。
私いつもそこで買い物してますー、というステータスを見せびらかすためのものです。
もはやブランドバックですよあれは。
そんなことも知らず、母にいなげやのショッピングバッグをプレゼントした私のなんと愛おしいこと。
INAGEYAとバーンと書かれたあの袋をえらく気に入った母は、今日も遠く離れた片田舎で大事に使っていることでしょう。
KENAGEYA・・・
紀伊國屋様は、恐れ多くて頻繁には行けませんが、見たことのないものを沢山お目に掛かれたのは楽しかったです。
自分には30年早いのは承知の上で、時々また物色しには行きたいと思いました。