みなさま、おはようございます。
朝から、しし舞いの鐘の音が響いてきます。
秋晴れの中の秋まつり。
収穫を祝い、豊穣に感謝する季節。
気づけば、近くの田んぼではお米の収穫も
ほとんど終わり、冬がいつの間にか近づくのを
知らせてくれています。
たくさんのものが実って、ものすごく何かを得たような
気になる季節ではありますけれど、
秋は来るべき冬の前に蓄えておくための時。
浮かれてすべてを食べてしまってはダメなんですよね。
人生も春夏秋冬にたとえられます。
必死にかけた春夏を終え、秋という平穏な季節に
到達したとき、人はつい、寒い冬のことを忘れがちだけれど。
でも、ずっと秋が続く、そんなことは自然の摂理に
反しているわけで。平穏であればあるほど。
日常を当たり前なのだ、と、うっかり感じてしまうのではなく
この幸せの先にきっとある、さらなる冬に備えておく、
それが大切だなぁ、と思います。
「ふうん。じゃあ、うちは、今、冬なんやな」
したり顔で言う娘ちゃん。
何をおっしゃいます。このつくしんぼ娘。
あなたの苦労など、まだまだ、たとえば、啓蟄の頃。
すべてのものがやっと目を覚まし、芽吹きのために
エネルギーを一気に噴き出す、そのための時期。
そして、土をけ破った新しい世界にたどりつけば、きっと
今、目に映っているすべては、一変するはず。
とはいえ、土の中は、安全で平穏だったのでしょうが。
人生は春夏秋冬。その繰り返しなんですよね。
しごとも、恋愛も。子育てだって。自分育てだって。
どんなことも。
どの季節も楽しめて、そして来るべき季節にきちんと
対応できる。それが理想だけれど、
そんなときは、いつやってくるんでしょうねぇ。
惑いながらも、揺れながらも。
それでも朝は毎日来るし。
空の下には、今日を生きる仲間がいるから。
それぞれの季節を、楽しみましょう。
今日も良い一日を。

