マンションなどの
強度耐震偽装問題で、姉歯秀次1級建築士は24日、国土交通省の聴聞会に出席し、倒壊の恐れがある21棟の構造
計算書の偽造についてすべてを認めた。姉歯建築士は「大変申し訳ないことをした」と謝罪する一方、大口取引先3社から「鉄筋の数を減らせ」と圧力を受けたと述べた。しかし、21棟以外にも構造計算書の偽造があったかどうかについては「覚えていない」として、明言しなかった。
本当に申し訳ないことをしたと考えるならば、簡単に構造計算書の偽造について「覚えていない」などと答えているのは無責任である。
強度耐震偽装を巡っては、姉歯建築士と会社側の意見は対立している。つまり、どちらかが偽証しているかどちらも偽証しているかである。
この問題で分かったことは構造計算書を検査した指定確認検査機関が、検査機関の役割を果たしていないという根本的問題を今後どう改めるかである。
リベート要求の問題は、建設業界だけでなく古くからの日本の悪習慣である。後進国に多い問題だが、強い立場を利用して脅すのはもちろん良くないことだ。
しかし姉歯建築士の強度耐震偽装問題については、リベート要求の問題をもってしても許されない。安全を守るという倫理は、プロフェショナルとして絶対に譲れない線である。