世にも恐ろしい話だが千葉県市川市の姉歯建築設計事務所が、マンションなどの設計に必要な耐震性にかかわる構造計算書を偽造していたことが判明した。偽造された疑いがあるのは、東京、千葉、神奈川の1都2県のマンション20棟とホテル1棟。うち、完成済みのマンション2棟は震度6強~7程度の地震に耐える基準を満たさず、震度5強程度で倒壊するおそれがあるという。震度5強程度の耐震性では、安心して住むことができない。ホテルは営業停止だという。
それにしても関東大震災でも起きれば、マンションが倒壊して死者がでるような惨事も考えられるので、それ以前に判明しただけ救いかもしれない。1級建築士の偽造が分からなかった都内建築関連検査会社も、プロとしては、恥ずかしいばかりである。特に1級建築士は自分のことしか考えていないから、このような悪辣なことも平気でやれるのであろう。自分の偽造された設計が原因で倒壊すれば、どうなるかは1級建築士であれば分かるはず。プロとしての意識がない。
プロとは何かを考えると、1級建築士の資格には技術的な知識はもちろんだが、仕事に対するプロとしての心構え、安全への絶対的信念、プロとして守るべきモラルを求めるべきではないだろうか。
気の毒な居住者の皆さんの補償は、建築確認の審査を認めた役所にもあると思う。