どうも、今晩は。
ブログ更新を頑張ろう月間な(U)です。

先日は『高3限定』の宣伝を書きにきましたが、今日は同時発売だったもう一冊、
永井三郎先生の『スメルズライクグリーンスピリット SIDE:A』の宣伝ですよー!

最近、自分が担当しているコミックスが軒並み暗い話ですが、ただの偶然ですよ。
編集者の趣味ではないです!いや、どちらの作品も大好きですけどね!!

永井先生と言えば、八百万の神々を題材としたギャグマンガの『珍神』でお馴染みですが、
今回はかなりシリアスよりの作品です。

人を笑わせる事が出来る人は、本当にシリアスも上手いんだなぁ…としみじみ感じる一作です。ボーイズラブって背表紙に小さく入っていますが、正直なところ、全然ボーイズ「ラブ」ではありません。話の主軸は「ラブ」ではなくて、ボーイズ「ライフ」といったところでしょうか。

ボーイズ・ライフではただの青春白書になってしまいますが、『スメルズ~』は自分の性に疑問を持つ少年の青春です。

ゲイなのか、それとも女の子になりたいのか、そこもまだ曖昧で迷っている思春期、
閉鎖された田舎町で抱える小さな希望と大きな絶望。

なんというか、この物語は誰にでも当て嵌まるから、「ラブ」が無くても面白いのではないかと思います。周りに白い目で見られたり、家族を想うと自分のやりたい事を優先することは難しかったりって誰しもが青春時代に抱えた葛藤なのではないでしょうか(青春オンリーって事もないですね…!)

主人公・三島の抱える問題はたまたま自分の性に対する悩みですが、
直面する壁は必ずしも同性愛者のみが経験するものとも限りません。

そこが作品を読んでいる最中に自分も妙に切なくなるような眩しくなるような、
不思議な懐かしさを感じる要因なのかもしれませんね。

勿論、ゲイの男の子でしか経験出来ないような問題にも色々直面しますよ!!!
なかなかにハラハラハプニングが多いです!!!

母親が大好きで、大切だからこそ、自分の想いを押し殺そうとする優しい少年達。
自分を押し殺して何とか社会に適応しようとして、やっぱり上手くいかなかった不器用な大人。
どの道が正しかったなんて誰にも言えないけど、同じ道を選んでもきっと違う答えを導きだす彼らの行く末から目が離せなくなる事請け合いなので、是非、読んでみて下さいね!

因みに私が書いているよりも数倍ライトタッチで読みやすく描かれていますよ!
笑える要素も多いです!シリアスなストーリーもここまでサラリと読ませてしまうのは永井先生の魅力です!






因みに、あとがきでは永井先生に私の醜態を暴露されてしまいました…いやぁ、編集たるもの、絵ぐらい描けるようにならないとダメですね!!!反省です。

(U)