関西1位への王手です。

決勝進出は念願でした。

みんな本当によくやってくれました。

 

しかし、大事件発生です。

 

試合後のロッカールーム

 

スタンドオフ、副キャプテンのピーマンが

 

試合続行不可能に。

 

FWのハードタックラー、バブも

 

試合続行不可能に。

 

2名の3年生が抜ける事になりました。

 

さらに

 

芦屋戦での体力の消耗は予想以上に激しいだけでなく

精神的にも芦屋戦をピークに持っていったため

この2名離脱を聞いて何名かが

 

「動かしたくても身体が動かない」

 

状況に。

 

 

やった事ないけどこんな形でやる事になりました。

 

 

 

キックオフはブルに。

 

キックはジェダイに。

 

 

まさかの2名出ないという件、12人制ラグビーに於いては

非常に大きな打撃です。特にピーマンは

「ゲームリーダー」という試合運びを決定する役+副キャプテン。

 

今年の伏見クラブにとってピーマンがいないのは

 

エビが入っていないエビフライ

ネタがのっていない寿司

肉の入っていないピーマンの肉詰め

 

例えても、例えきれないほどの痛手です。

 

もちろん、バブがいないFWも同じくです。

 

特に「タックル」という部分でバブの抜けた穴は痛い。

伏見クラブの防御力はかなりダウンです。

 

さて、ピーマンの代役はトップに。

 

トップも十分に素晴らしいプレーヤーなんですけど

 

向きはどちらかというとセンターというポジションに向いていて

彼自身もそれは分かっています。

 

ロッカールームでは、「どうする?誰をスタンドオフにする?」

会議が始まりました。ジェダイが「俺いきますよ」と、

立候補しますが瞬時の判断力が求められるポジションです。

彼の天才肌の判断にチームの運命を預ける事は出来ないと

 

2秒で却下されました。

 

そんな笑えるような、笑えないようなミーティングの末

トップをスタンドオフにして2年生のソバをスタメンに抜擢

緊急事態のまま試合がスタートしました。

 

 

 

王者吹田RS、ラグビー王国大阪のトップに君臨する名門です。

野生の王国で言う所のライオンです。

 

伏見クラブは燃え尽きた後の最後のひと踏ん張り

で頑張りますが相手の7番。1番。この2名を止める事が出来ません。

 

 

前半、トライ数、吹田3、伏見1。

7-21で折り返します。

 

後半の入り←(最初の3分くらいの事です)

次第でまだ対応できるだけの点差の中にいました

14-21になるか。

7-28になるか。

最初の得点がこの試合の分かれ目となります。

 

結果

 

またまた相手の7番がスゴ過ぎて

1人で走って、1人で蹴って、1人で取ってトライ。

3本差がついてしまいます。

 

その後も何とか食い下がるも

2名を欠いた穴は大きすぎて

 

後半は吹田トライ4伏見トライ1

 

決勝、勝負ありです。

 

第47戦 決勝

伏見vs吹田
前半  7ー21
後半  7ー24
結果 14ー45

 

試合後、ボブさんとブライトさんはひそひそと

こんな事を話していました。

 

B「やっぱりキャプテンをパムーにして間違いなかったですね」

B「そうですね。あいつ一人泣いてる」

B「全国大会、吹田にリベンジできそうですね」

B「この学年ならやってくれますよ。見てください、あの顔」

 

 

チームの特色というのは主将の性格に反映される事が多くあります。

2位、それは素晴らしい事です。伏見クラブの新しい歴史を作ってくれました。

 

 

パムーは勝てなかった事を申し訳なさそうに涙していました。

悔しかったのでしょう。勝ちたかった。そう思います。

 

 

チームを高みへ連れて行くという強い使命感。

試合に出れない仲間や応援してくれる人たちの期待に応えたいと思える優しさ。

競技者として同じ中学生、同じ人数、同じルールでやるスポーツに負ける悔しさ。

もっと出来たんじゃないかという自分の足りなさへの悲しみ。

 

パムーはこの試合で大きく成長したと思います。

 

 

最後の挨拶、「2位になりましたーー!」と喜んだっていいのに

パムーは涙を流して、何言ってるかもよくわからない言葉で

勝てなかった申し訳なさを込めて

 

「応援ありがとうございました」と言いました。

 

そして僕は確信しました。

 

「この主将なら全国大会で絶対に6位以上になってくれる」

 

そして

 

「パムーとなら目標にしている日本一にだってなれる」

 

あと3か月。明確な目標を見据えて6期生が突き進みます。

どうか応援よろしくお願いいたします。

 

さいごに

 

この3日間、サポート頂いたまま軍団と高木さん、住職、

堺まで応援に駆け付けてくださった保護者様

この合宿にご子息を送り出してくださった保護者様

 

本当に有難うございました。

皆様の期待やご支援があったからこその2位という結果となりました。

合宿の持つ不思議な力は中学生にこそ発揮される事を見せてくれました。

 

次に

 

試合も無いのに一緒に泊まってくれた部員

ごはんを作ってくれたブライトさんの奥さん

一緒に泊まってくれた息子「誠剛」。

 

本当にありがとう。

こんな幸せな日々はそこらじゅう探したってありません。

勝って泣いて、負けて泣いて、いろんな人と囲まれる日々。

最高です。

 

 

そして

 

大切な時間を割いて指導に当たってくださっている

ボブさん。ボブさんのおかげでチームが2位になりました。

 

今回で確定した事がありますよ

 

それは私たちが創部以来一貫して貫いてきた「伏見クラブ流の自主性」こそ

今の時代にマッチし、子供たちが十分な結果を出してくれるスタイルだという事。

 

私たちのコーチングスタイルは間違っていないと選手たちが証明してくれました。

山口先生から教わった本流から離れる事なく今の時代の子供たちに合わせた

最新で、古来から変わらない指導方法

うまくいっていると思います。

 

最後に

チクリンコーチ・バズーカコーチ・ブルパパ・ソバパパ・マグナムパパ

ゴルフもあるでしょうし

飲み会もあるでしょう

ご自身の趣味もあるでしょうし

一人で散歩も楽しいでしょう

大切な時間を伏見クラブのために使って頂いている事

心よりお礼申し上げます。

どうか、9月の茨城もよろしくお願いいたします。

 

 

長くなりましたが

 

伏見クラブは全国大会への出場権を3位より有利な2位で通過し

駒をまた一つ、前に進めます。

 

引き続き応援よろしくお願いいたします。