経済的にもっとも成功した社会主義国は?
今の10代、20代の人が教わった地理の教科書を見たことはありませんが、ボクやボクより一つ下の世代は、地理で「ソビエト連邦」と教わっています。
1991年に連邦を構成していた共和国が主権国家として独立するまでは、今のロシアから、ヨーロッパに接する西側までの広大な地域は「ソビエト連邦」という一つの国家だったのです。
この事実は、今の学校では多分、歴史で習うんでしょうね。
このソ連は、社会主義共産主義国家でした。
そして、第二次世界大戦後、民主主義資本主義国家のアメリカと、互いに核武装しながら睨みあう「冷戦」の時代が続きました。
しかし、その冷戦にピリオドを打つ、歴史に残る政治家がソ連に誕生します。
そうです。
みなさんご存じのノーベル平和賞受賞者、ミハイル・ゴルバチョフです。
彼は、ソ連型の社会主義は維持しつつもソ連の自由化・民主化を推し進め(これが有名なペレストロイカ)、また、それまでの隠蔽体質を一掃する情報公開推進(これが有名なグラスノスチ)という改革に乗り出し、さらには東ヨーロッパの衛星国への介入をやめ(これがきっかけで東西ドイツの統一などの東欧民主化革命が発生)、ついには本格的にアメリカとの和解を進め、冷戦の終結の立役者となりました。
このように、外交面では地球規模で見たら最大の貢献を成し遂げたゴルバチョフですが、自国の景気の悪化には歯止めがかからず、国内では彼に対する不満がつのっていました。
そして、そんなゴルバチョフには有名な逸話があります。
彼はあるとき、政治家、官僚、有識者などを集めてこう言ったそうです。
「我が国は社会主義国家だ。この世界で、社会主義でありながら経済的に大きく発展した国を視察、研究して欲しい」
ゴルバチョフに言われた人々が問い返します。
「それはどの国ですか?」
そして、ゴルバチョフの一言。
「日本だ」
歴史に名を刻んだ名政治家、ゴルバチョフのこの一言。
重いですね。
実際、ボクも日本を「完全なる民主主義国家」だとは思っていません。
だって、総理大臣を選べませんから。
確かに、政党や自分の選挙区の政治家は選べます。
そして、間接的に総理大臣を選べる「時もあります」。
たとえば、2009年9月の総選挙で、国民は民主党という選択をしましたが、これは同時に、党の代表の鳩山由紀夫を国民が総理に選んだわけです。
でも、国民は菅総理を選びましたか?
直接的はもちろん、間接的にすら選んでいません。
それに、日本を動かしているのは霞が関のお役人です。
本来は、彼らが僕達の公僕であるべきなのに、僕達は彼らの意のままに操られています。
三国志を読んだ方は同感していただけると思いますが、この国を見ていると、役人が実権を握っていた遠い昔の中国を見ている気分になることがあります。
先ほど、ゴルバチョフが推進した情報公開、グラスノスチに触れましたが、この点においても日本は「完全なる民主主義国家」とは言えないことが、今回の東日本大震災で図らずも露呈してしまいました。
マスコミは、完全に情報が統制されています。
東電福島の人が涙を流して、汚染水の海への放出を詫びているのに、政治家と役人は「健康に害はない」。
一体、どちらが本当なんですか?
東電の涙ですか?
政治家や役人の言葉ですか?
そして、マスコミは、政治家や役人を後押しするかのように、学者を呼んで、「海水で希釈されるから大丈夫」と発言させます。
なにか、寂しい気分になりますね。
「大丈夫ならとっとと海へ放出してください」と言いたくなります。
現在、さらに高濃度の汚染水が海に流出していましたが、水ガラスの効果で流出が食い止められました。
でも、ボクには子どものような疑問があります。
「じゃあ、今後、海という出口がなくなった汚染水はどこへ行くの?」
地下に吸収されていくのでしょうか?
いずれにせよ、流出を止めたら止めたで、新たな問題が発生する気がしてなりません。
実際、これまでの東電、政府、役人のしてきたことは、すべて裏目に出ていますからね。
それに、「海水で希釈されるから大丈夫」なら、なぜ懸命になって海への流出を防ぐのでしょう?
国民、そして世界に向けてのパフォーマンスですか?
それとも、本当は「大丈夫ではない」からなんですか?
それはともかく・・・
「社会主義とか民主主義とか、共産主義とか資本主義とか、どうもピンとこない」
という方には、次の本をぜひお勧めさせてください。
![$大村あつしオフィシャルブログ「ボクは不死鳥」Powered by Ameba](https://stat.ameba.jp/user_images/20091211/22/fushicho777/cf/47/j/t02200326_0251037210337727068.jpg?caw=800)
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10代、20代の方は、人生観が一変する可能性(危険性?)がありますが、この事実を知っているかいないかで、大きな差が開くことだけは確実だと思いますので、これを機会にぜひ♪
中学生でも理解できる、漫画のような本ですよ(*^_^*)
twitter ID : http://twitter.com/atsushi_omura
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※ボクはアメブロのオフィシャルブロガーなので、コメント返しができません。
アメブロがそういう仕様になっております。
ただ、コメントはきちんと拝見していますし、時々、疑問にはブログの中でお答えしています。
この点、ご了承くださいm(_ _;)m
1991年に連邦を構成していた共和国が主権国家として独立するまでは、今のロシアから、ヨーロッパに接する西側までの広大な地域は「ソビエト連邦」という一つの国家だったのです。
この事実は、今の学校では多分、歴史で習うんでしょうね。
このソ連は、社会主義共産主義国家でした。
そして、第二次世界大戦後、民主主義資本主義国家のアメリカと、互いに核武装しながら睨みあう「冷戦」の時代が続きました。
しかし、その冷戦にピリオドを打つ、歴史に残る政治家がソ連に誕生します。
そうです。
みなさんご存じのノーベル平和賞受賞者、ミハイル・ゴルバチョフです。
彼は、ソ連型の社会主義は維持しつつもソ連の自由化・民主化を推し進め(これが有名なペレストロイカ)、また、それまでの隠蔽体質を一掃する情報公開推進(これが有名なグラスノスチ)という改革に乗り出し、さらには東ヨーロッパの衛星国への介入をやめ(これがきっかけで東西ドイツの統一などの東欧民主化革命が発生)、ついには本格的にアメリカとの和解を進め、冷戦の終結の立役者となりました。
このように、外交面では地球規模で見たら最大の貢献を成し遂げたゴルバチョフですが、自国の景気の悪化には歯止めがかからず、国内では彼に対する不満がつのっていました。
そして、そんなゴルバチョフには有名な逸話があります。
彼はあるとき、政治家、官僚、有識者などを集めてこう言ったそうです。
「我が国は社会主義国家だ。この世界で、社会主義でありながら経済的に大きく発展した国を視察、研究して欲しい」
ゴルバチョフに言われた人々が問い返します。
「それはどの国ですか?」
そして、ゴルバチョフの一言。
「日本だ」
歴史に名を刻んだ名政治家、ゴルバチョフのこの一言。
重いですね。
実際、ボクも日本を「完全なる民主主義国家」だとは思っていません。
だって、総理大臣を選べませんから。
確かに、政党や自分の選挙区の政治家は選べます。
そして、間接的に総理大臣を選べる「時もあります」。
たとえば、2009年9月の総選挙で、国民は民主党という選択をしましたが、これは同時に、党の代表の鳩山由紀夫を国民が総理に選んだわけです。
でも、国民は菅総理を選びましたか?
直接的はもちろん、間接的にすら選んでいません。
それに、日本を動かしているのは霞が関のお役人です。
本来は、彼らが僕達の公僕であるべきなのに、僕達は彼らの意のままに操られています。
三国志を読んだ方は同感していただけると思いますが、この国を見ていると、役人が実権を握っていた遠い昔の中国を見ている気分になることがあります。
先ほど、ゴルバチョフが推進した情報公開、グラスノスチに触れましたが、この点においても日本は「完全なる民主主義国家」とは言えないことが、今回の東日本大震災で図らずも露呈してしまいました。
マスコミは、完全に情報が統制されています。
東電福島の人が涙を流して、汚染水の海への放出を詫びているのに、政治家と役人は「健康に害はない」。
一体、どちらが本当なんですか?
東電の涙ですか?
政治家や役人の言葉ですか?
そして、マスコミは、政治家や役人を後押しするかのように、学者を呼んで、「海水で希釈されるから大丈夫」と発言させます。
なにか、寂しい気分になりますね。
「大丈夫ならとっとと海へ放出してください」と言いたくなります。
現在、さらに高濃度の汚染水が海に流出していましたが、水ガラスの効果で流出が食い止められました。
でも、ボクには子どものような疑問があります。
「じゃあ、今後、海という出口がなくなった汚染水はどこへ行くの?」
地下に吸収されていくのでしょうか?
いずれにせよ、流出を止めたら止めたで、新たな問題が発生する気がしてなりません。
実際、これまでの東電、政府、役人のしてきたことは、すべて裏目に出ていますからね。
それに、「海水で希釈されるから大丈夫」なら、なぜ懸命になって海への流出を防ぐのでしょう?
国民、そして世界に向けてのパフォーマンスですか?
それとも、本当は「大丈夫ではない」からなんですか?
それはともかく・・・
「社会主義とか民主主義とか、共産主義とか資本主義とか、どうもピンとこない」
という方には、次の本をぜひお勧めさせてください。
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10代、20代の方は、人生観が一変する可能性(危険性?)がありますが、この事実を知っているかいないかで、大きな差が開くことだけは確実だと思いますので、これを機会にぜひ♪
中学生でも理解できる、漫画のような本ですよ(*^_^*)
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