5年目の真実(世界経済のゆくえ) | 大村あつしオフィシャルブログ「ボクは不死鳥」Powered by Ameba

5年目の真実(世界経済のゆくえ)

2007年、ボクはある予測をして友達に大笑いされました。

それは、5年以内に

1ドル≒1ユーロ≒70~80円

になる、という予言です。


これはどういうことかと言いますと、

1ドル≒1ユーロ

ですので、ドルとユーロの価値はほぼ等しくなるという予言です。

当時は、ユーロドルは1.6もあった時代です。

すなわち、1ユーロ=1.6ドルで、ユーロはドルの1.6倍の価値がありました。

そんな時代に、今後5年以内に1ドル≒1ユーロになると言いだしたのですから、それは友達に笑われるのも当然です。

でも、じゃあ今はどうなっていますか?

今は、1ユーロ=1.25ドルです。

明らかに、ユーロとドルの価値の差は縮小しています。

ボクは、2007年に「5年以内でドルとユーロの価値は均衡する」と予言しました。

それからまだ3年です。

あと2年残っています。

2年後には、恐らく1ドル≒1ユーロになっていると今でも思っています。

その根拠ですが、それは「購買力平価説」に基づくものです。

購買力平価説は、別名「ビッグマック指数」と呼ばれますが、簡単に言ってしまえば・・・

日本で、ビッグマックが100円だとします。

そして、アメリカではビッグマックが1ドルだとします。

この場合、1ドルは100円であるべきですし、また、そうなるように市場の力が働くというものです。

こうしたことを検討していくと、あと2年もしたら

1ドル≒1ユーロ≒70~80円

になり、もし70円以上に円高が進んだら・・・

恐ろしい話ですが、日本経済は破綻すると考えています。

ご存じのとおり、日本は世界有数の借金国です。

だけど、アメリカとの大きな違いが二つあります。

一つは、アメリカは世界最強の軍事国家だという事です。

国債を外国に買い支えてもらっているアメリカは、いざとなったらデフォルト宣言をして(債務不履行)、借金をチャラにして、それで外国がクレームを付けたら、核のボタンに指を置いて

「シャラップ!」

と言う事ができるのです。

こなったら、日本をはじめとする外国は、従わざるをえません。

こんなことを言うと、「アメリカが国際的に孤立するじゃないか」「この期に及んでまた戦争を起こすほど人類は愚かではない」という人もいるでしょう。

「この期に及んでまた戦争を起こすほど人類は愚かではない」

これにはボクも賛成です。

いえ、戦争だけは絶対に避けなければいけません。

だからこそ、アメリカにデフォルトされたら、外国は素直に従わざるを得ないわけです。

もう一つは、アメリカは資源国です。

化石燃料や農作物の輸出を止められたら、特に食糧自給率の低い日本などは大パニックです。

戦後のような飢えに苦しむ国になります。

だから、デフォルトを受け入れなければならないでしょう。

ところが、日本は、国債を買い支えているのは日本国民です。

ボクたちの預貯金です。

日本の経済収支のGDP比率はまだプラスで推移しており、経済国としては日本は健全な国です。

しかし、800兆を超える債務はあまりに大きすぎます。

ここで、「外貨準備金が1,000兆円以上あるじゃないか」という意見もありますが、外貨準備金に手を付けたら、日本はもうおしまいです。

軍事力もなければ資源もない日本の最後の頼みの綱が外貨準備金なのですから。

ところが、1ドル70円以上の円高になったら、日本は経済収支もマイナスに転落し、恐らく、破綻一直線になるでしょう。

経済で唯一確実な事は、先の事には誰にもわからない、ということです。

ですから、ボクの予言は外れるかもしれません。

でも、3年前にボクが予言した時には1ドル=120円だったのに、今では1ドルは90円です。

1ユーロ=170円だったのに、今では1ユーロはたったの110円です。

これだけ円高が進んでいるのです。

そして、ドルとユーロの価値が均衡し、その時に70円まで円高が進んでいたら・・・

日本は一度破綻する、というのがボクの予測です。

笑いたい方は笑っていただいてかまいません。

3年前にも、ボクはみんなにバカ者扱いされてますので、まったく気になりません。

ただ、こうした経済を見通す力を身につけるには、いきなり金融の勉強をするよりも、

「そもそも資本主義経済ってなに?」
「どうして、社長はサラリーマンより金持ちなの?」
「この地球に生まれてきて、どうしてサラリーマンは土地も分け与えられず、家も買えないの?」

こうした、経済の基礎をきっちり学べば、おのずと、あなたなりの経済の未来像が見えてくるはずです。

そして、手前味噌で恐縮ですが、今現在、この経済の基礎をもっともわかりやすく説明している本は、拙書、『サラリーマンだから貧乏ですが、なにか?』(『サラ貧』)だと思っています。

売れ始めるまでに時間のかかった『サラ貧』ですが、最近、突然、売れ始めました。

その理由は、この本に資本主義の基礎、そして、今後の世界経済や日本の未来がわかりやすく描かれていることが、徐々に浸透してきているからだと思います。

みなさまも、これを機会に、騙されたと思って『サラ貧』をお読みになってはいかがでしょうか?

もしかしたら、

1ドル≒1ユーロ≒70~80円

なんて突拍子もないボクの予言も、「もしかしたらあり得るかも」と思うようになるかもしれませんよ(*^_^*)





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