読書記録:「絶縁」 9人のアジアの作家の作品集 | やーしーの子育て記録

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9年間の北京生活を経て現在日本で男の子2人の子育て中。子供は2人ともサッカー少年です。隙間時間を見つけてハンドメイドを楽しんでいます。

「今年は読書量を増やすぞ!」と意気込んだのに

2024年も4か月が過ぎたのに全然読めていませんが💦💦💦

お出かけの時に電車などで読んでいた本を、GW期間中に読み終えました。

 

 

 

日本、シンガポール、中国、タイ、

香港、チベット、ベトナム、台湾、韓国。

アジアの9人の作家の作品が掲載されています。

 

私が何かに落ち込んでいて、

「縁を切りたい!」という思いでこの本を手に取ったわけではなく、

単に中国、香港や台湾の作家さんの作品が翻訳されるとどんな感じなのか

気になって、読んでみることにしました。

(この本では原語では読めませんが、原語に引っ張られずに

どんな感じで自然な日本語に訳されているのか気になって…)

 

「絶縁」というテーマですが、様々な設定で物語が進んでいきます。

国や地域に関係なく、どこにいても絶望するような事が起こるものですね。

 

一番印象的だったのはチベットのラシャムジャさんの

「穴の中には雪蓮花が咲いている」という作品です。

読み進めていると、その光景がありありと目に浮かんできました。

結構悲しい物語で、胸を締め付けられそうになる時もありました。

ほんの一筋の希望の光が見えそうになるけど、

一瞬でかき消されてしまうような…

 

アジアの作家の作品は、母国である日本の他には、

中国、台湾、韓国の作家さんの作品は読んだことがありますが

シンガポール、タイやベトナムの作家さんの物語を読んだ記憶はないので

新鮮な気分で読みました。

外国文学というと欧米か中国・韓国あたりが主流になると思いますが

他の国の文学にもチャンスがあれば触れてみたいです。