緑茶の中に含まれるエピガロカテキンガレート(Epigallocatechin gallate、EGCG、エピガロカテキン3-ガラート)に、抗新型コロナウイルス作用が認められた
作用機序
☆ 新型コロナウイルスが細胞に付着する時に使うスパイク・グリコプロテインの3か所にエピガロカテキンガレートが結合してウイルスの付着と侵入を阻害する。
☆ 細胞に付着した後のACE2との複合体にも結合してその働きを阻害する
☆ ウイルス内部に移行してRNAが働く場合のエンドリボヌクレアーゼという酵素の働きを抑えること
☆ ウイルス内部で働く2種類のプロテアーゼを阻害すること
☆ エピガロカテキンガレートを特別に受容する受容体(例えば67LRなど)をヒトの細胞がもっており、エピガロカテキンガレートが受容されると、受容された細胞を強める(がん細胞であればアポトーシスが促進する。NK細胞であれば攻撃力が高まる。マスト細胞であれば炎症反応におけるヒスタミン遊離に先立つ脱顆粒が阻害される。など)働きを持つ。
☆ 抗酸化力が強力である。(カテキン類:エピカテキン<エピガロカテキン<エピカテキンガレート<エピガロカテキンガレート)
使用方法
☆ 抹茶や茶葉をすりつぶすことによって茶葉全体を飲む→エピガロカテキンガレートが消化管にすべて入るため最も有効
☆ 急須などに茶葉を入れてお湯を注いで抽出する場合は80℃で2分が最もエピガロカテキンガレートの抽出量が多い。
その他
 同じ茶葉からできる紅茶は、茶葉が発行させられるときに酵素的に参加されてエピガロカテキンガレートがテアルビジンに変化するため対象外。