大好きな貴方が 右にいて
ちょこちょこ小走りなワタシが 左にいる
そっと Tシャツの裾をつかんだ
キラキラまぶしい太陽のヒカリが
若葉のスキマから 揺れながらこぼれる
緑の栄養を深く吸い込んだら
アタマの中が 元気になった
仕事疲れの貴方が 前にいて
なかなか追いつけないワタシが 後ろにいる
ぐっと 溢れる涙をこらえた
ヒラヒラやさしく色づいた葉が
ふたりのアイダを 取りもつように舞う
紅の温もりを目に焼きつけたら
ココロの中が ポカポカした
寒いのが嫌いな貴方がいて
ぶるぶるふるえるワタシも同じで
くるっと丸まって足を止めた
パラパラつめたい真っ白な雪が
遠い空から ダンスしながらおりてくる
白の美しさに見とれながら
コドモに返り はしゃいだ
降りつもる雪は すべてをのみこみ
静寂の森で 妖精たちが遊ぶ
愛する貴方が 隣にいて
にこにこ寄り添うワタシも 愛されて
ぎゅっと 強く手を握りしめた
ピューピュー強い春の嵐が
香りたつ花びらと 楽しげにからまる
色とりどりな季節を 歩きながら
色とりどりな未来も ずっとふたりで。