第155回 天皇賞 春 GⅠ
2017年4月30日 京都11R 芝3200m 発走15時40分
G1では最長距離3200mで争う本レース。今年から大阪杯、天皇賞春、宝塚記念の3レースの勝者には報奨金が贈られることになり、昨年の本レース覇者であり、大阪杯を勝ち切ったキタサンブラックにとっては何がなんでも勝っておきたい本レースとなりました。サトノダイヤモンドとの直接対決も見どころですが、昨年の本レースで3着につけたシュヴァルグランやディーマジェスティ、ゴールドアクターといったそうそうたるメンバーが揃い、熱い闘いが期待できそうです。
ポイント
・逃げ、先行が比較的有利なレース
過去10年の勝ち馬の脚質は、逃げ2勝、先行3勝、差し4勝、後方待機1勝となっています。このレースでは2回坂を上り下りするのですが、追込み馬は2回目の下りで激走しなければならないため、大外に振られ結局届かないというパターンになることが予想されます。当然そこは騎手がわかって手を打ってくるとは思いますが、逆に前めにつけようとすると最初の坂でかなり足を使うため、大外からのスタートは厳しい戦いを余儀なくされるでしょう。
・伏兵は?
今回のレースでは現在最強馬といわれるキタサンブラックとサトノダイヤモンドが直接対決をするということで、両雄の勝敗の行方が楽しみなところです。昨年の覇者であるキタサンブラックと、昨年の有馬記念での直接対決では勝ちを得たサトノダイヤモンドの追い比べは想像するだけでもワクワクします。それだけにオッズが低くなるためそこに割って入ってくる伏兵馬を探したいところです。最内枠をとったシャケトラか、昨年のこのレースで3着に入線したシュヴァルグランか、果たしてそれ以外の有力馬にいくか迷うところです。
光夏の勝ち馬予想
光夏の購入馬券
3番キタサンブラック 単勝、複勝 2-8 の割合で。
以下印予想
◎キタサンブラック
大阪杯で2番手から差し切り、今年も初戦で安定した走りを見せてくれました。昨年、有馬記念でのサトノダイヤモンドとの直接対決では敗れたものの、ほぼ同着でで大差がなく、昨年このレースで勝っているキタサンブラックに勝機がある、とみています。また先行有利といわれているこのコースでの3番からのスタートは15番からスタートするサトノダイヤモンドダイヤモンドと比較するとかなりのアドバンテージだといえるでしょう。ということで◎。
○シュヴァルグラン
昨年本レースで3着につけ、底力を見せてくれました。その後もジャパンカップ3着と実力は申し分ないところ。ただサトノダイヤモンドとはあまり相性が良くないようで負け方も1馬身以上離されることが多いのですが、昨年のこのレースで3着につけたことと、鞍上が福永祐一だということで優先しました。キタサンブラックを見ながらサトノダイヤモンドの前で展開できるようであれば対抗馬となるとみて○。
▲サトノダイヤモンド
昨年の有馬記念ではみごとにキタサンブラックを差し切り、2強対決では一歩出た感のあるサトノダイヤモンド。昨年の菊花賞を制したこともあり200m延びたこのレースでも距離的な問題はないとみています。ただ15番という馬番がとても気になるところ。最後のカーブでは大外に振られ追いつかないと判断するなら、最初の坂でかなりの足を使わなければならず、今回のメンバーを見る限りでは不利を強いられてのレースとなりそう。ということから▲。
△アルバート
ダイヤモンドSの3400m、ステイヤーズSの3600mと長距離での走りはみごとなもの。今回GⅠでサトノダイヤモンドやキタサンブラック相手となると力不足は拭えませんが、他の距離不安の馬と比較すると、このレースでは一歩抜きん出ていると予想し△で。
△レインボーライン
どちらかというとマイラーの印象のあった馬ですが、昨年の菊花賞で2着になり長距離でも力を見せてくれましたが、そのあと3000m越えがないため、今回の距離は気になります。ただ、今までサトノダイヤモンドやキタサンブラック、ネオリアリズムといった実力馬と戦っても引けを取らない走りを見せてくれるため、実力面では問題なし、と判断。あとはこのレースでの大外からスタートの影響を考え△。