飲酒運転の怖さと、できないこわさ | ふせい白書

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あらあらまたこんなことを?よろしくないわねえー。ちょっと成敗してあげましょうよ。

福岡県でまた、飲酒運転による死亡事故がおきた。
35歳の男が飲酒運転し、16歳の高校生の2人をはね、
2人とも死亡した。


福岡県の飲酒運転事故といえば、2006年に起きた事故を
思い出す。


衝撃的な事故だったので、覚えている人も多いと思う。


飲酒運転の若者の車に追突された被害者の車が橋から海に落
ち、乗車していた子供3人が死亡する、という事故だった。


ニュースでは海から引き上げられる車の映像が流れていて、
まるで映画のワンシーンのようだが、悲惨さがにじみ出てい
た。


とても現実の事故とは思えないような映像だった。


福岡県は飲酒運転の事故件数が全国でワースト1位の県らし
く、なぜ福岡は多いのか、という話を昨日テレビでやってい
た。


件数だけのことを話すと、車人口が多く、公共の交通網が整
っていない県に偏ってくる。

数、確率の問題になってくるのでいちがいに車人口に対して
福岡が多いとはいえない。


が、そもそもなぜ2006年の事故がありながら、福岡の人
は懲りずに飲酒運転をするのか、ということに興味がある。


テレビでは福岡は2006年の事故以来、起きた日付に起因
して25日を飲酒運転撲滅の日としており、雰囲気的にそれ
以外の日であれば飲酒運転くらいい、と思っている風潮があ
るのではないか、と言っていた。


私は九州出身で福岡にも10年ほど住んでいたことがある。


福岡というのはどうこういっても、九州男児気質が強い県で
ある。


男女平等だといっても、女性にはどこかに男を支える内助の
功という気質が残っている県である。

私は結構年をとってから東京にきたが、女性の発言力の強さ
にとても驚いた。
九州では女性はこんなことは言わないし、言えない、と感じ
たのを思えている。


自分の中ではかなりのカルチャーショックであった。


福岡では男が、飲酒運転をするぞ、といえば、女性は悪いこ
とだとはわかっていても、気をつけてね、と言ってしまって
いるのではないのだろうか。


そのようなことを、東京都港区あたりの子供の友達のお母様
などの前でいうと、とんでもない噂になりそうでとても言え
ないし、飲酒運転等恥ずかしくてできない、というのが東京
の男のおかれている状況なのである。


女性が凛としていれば、世の男はなかなか物を言えないもの
なのである。


東京では同じマンションの家族間や、保育園や小学校でのつ
きあいなどといった小コミュニティの社会的ルールは女性が
つくっていると言っても過言ではない。


そこには男性は口をはさめないのだ。


良し悪しはあるが、そこを男性のルールで構築してしまうと
男性の都合の通りやすいコミュニティになってしまう。


それが、飲酒運転を軽く見てしまう原因なのではないかと
思うのである。


ちなみに私は家でお酒を飲んでいると妻から冷たい目で見ら
れる。


外で飲んで帰ると、次の日にいろいろとチクチクされる。


何か口答えしようものなら、しゃべり倒されている。


私の妻は怒ると「ありえへんわ」とか「あんたな、いいかげ
んにせんと、しばくで」とテレビでダウンタウンの浜ちゃんが

言っているようなことを現実にやる、ばりばりの関西人であ

る。


一度、家で子供が、しばくで、と怒られているのを見たこと

がある。


しばかれるのはこの年ではいやなので飲酒運転などこわ

くて考えもしないのである。


私は生粋の九州男児と自負するが、関西女子はいまや

それを凌駕している。