見なかったはずの映画覧 | ふせい白書

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あらあらまたこんなことを?よろしくないわねえー。ちょっと成敗してあげましょうよ。

今回切なさを提供してくれるのは


   「グッドフェローズ」


1990年
主演:レイ・リオッタ、ロバート・デニーロ、ジョー・ペシ


たぶん誰にでもある体験。目的もなくつけていたテレビで、たまたま
やっていた映画についつい引き込まれしまい、終わってみると、ほん
の少しだけど、心がその映画の色に染まっていたことが。


映画を見たあとって、元気になったり、切なくなったり、悲しかった
りするのだけど、見るはずのなかった映画を見た後はなぜか切なさだ
けが残る。僕のことを見つけてくれてありがとう、また会おうね、と
映画からいわれているようで、ああ、またなって、カッコつけたくな
るような感覚。

その切なさは、ほどよく爽快で、ちょっとだけ前の自分より強くなっ
た気分だ。



今回紹介するのは、ある休日、外出前にひかりテレビで放映されてい
た「グッドフェローズ」です。
最初はなにげなく流れていただけなのですが、ついついはまって、外
出時間が大幅に遅れてしまいました。


「グッドフェローズ」


あらすじ

レイ・リオッタ扮するヘンリー・ヒルは子供のころから、マフィアに
憧れ、12歳の時に、ポール・“ポーリー"・シセロ(ポール・ソルビ

ノ)の元で使い走りを始める。


やがてジミー・コンウェイ(ロバート・デ・ニーロ)や、チンピラのト
ミー・デビート(ジョー・ペシ)等と一緒に、本格的なマフィアの仕事
に手を染めるようになる。


そして、ある時、600万ドルの巨額強奪事件を起こす。
すべてはうまくいったように思えたのだが、捜査の手が刻々と迫って
来る中、ジミーは分け前を分けるわけでなく、逆に仲間の口封じを始
める。
次々と命を奪われる仲間たち。


ジミーに傾倒していたヘンリーは不安を抱きながらも、ジミーを信じ
続ける。しかし、親のように慕っていたポールから縁を切られ、やが
てジミーからも命を狙われていると知ったヘンリー・・・


題名はグッドフェローズ、造語らしいのですが、個人的にはよき仲間
達というイメージでした。映画始まりから、確かに途中までは爽快に
展開していくのですが、実際に全部見た後はフレッシュな「仲間」と
いう感覚はどこかに忘れてきたような気になります。


ゴッドファーザーというマフィア映画がありますが、ゴッドファーザ
ーは家族愛に焦点をあて、どこまでも理想を追い求める、ある意味ロ
マンティックな映画感が残るのですが、グッドフェローズは、裏腹に、

現実のマフィアの毒々しい世界が描かれています。


グッドフェローズは実話を元にしているので、よりドキュメント性を
期待する人におすすめです。