私のそんな変化など夫はきづくはずもない。

だって週の半分は朝帰りだったし、帰ってきたかと思えばご飯を食べて離れに行ってしまうから。

それに、口をついて出てくるのは、悪いのはお前という言葉。


その頃三男は字を見本通りに書くことに拘っていた。満足がいかないと何度も書き直す。
だからプリント1枚の書き取りに3時間もかかってしまっていた。

字なんて読めればいいんだから!

そう何度も繰り返し伝えていたが、一向に治ることはなかった。

夫はそれを、お前が子供に書き直さないことを約束させないからだと私を責めた。
そして、オレが三男に書き直さないと約束させたからなと、それだけで満足気。
夫は勉強に付き合うことはないし、ましてや3時間つきっきりなんて想像もつかないのだろう。
その後すぐに離れに行ってしまうから。

約束なんてするだけじゃなんの解決にもならないのに。

そして何か相談しようものなら、

お前ってホントわかってないね。
子供達が寂しいのわかんないの?
お前が家にいてあげればいいのに。

と私が仕事を続けてることが原因で辞めれば全て解決するかのように責めてくる。

どちらのせいとかじゃなくて、まずは2人でどうしたら三男のためになるかを考えようよ。
仕事を辞めるのは最後の手段としてはあると思うけど、まずは2人で話し合いたい。

と言っても、夫に響くことはなかった。
後で裁判でも言っていたが、とにかく家に帰ってくるのが苦痛だったと。

現実と向き合うことからとことん逃げた。
誰かのせいにしていることは、夫にとってはラクな道だったんだろう。



私が三男をまるごと受け止めようと思ってからは、書き直すことを咎めるのではなく、原因を探ろうと心がけた。
そして、そんなところも含めて受け止めようと思っていた。


こんな私の変化は三男にはちゃんと伝わっていた。
三男は書き直すことを本当はやめたいって思ってるんだけど、やめられないと打ち明けてくれた。
泣きながら。

ここから私と三男は少しずつ気持ちが通じていった。