その頃私は短時間勤務からフルタイムになった。
それに伴い、家に帰るのも7時くらいになった。


そして車検が切れる前に、車を買い換えようという話も出ていた。
車は私の実家から譲ってもらったもので、かなり古かったから。

夫はその車を通勤で使ってたから、次の車も燃費のいい国産車にするとばかり思っていた。

だけど、夫は、自分の乗りたい車を買うつもりでいた。

気に入った車見つけたんだよ。
一緒に見に行こうよ!

夫は何か頼むときは自分からご機嫌に話しかけてくる。

悔しいけど、それが嬉しかった。 
夫の笑顔を見れるのは嬉しかった。

一緒に見に行った車は700万円もする外車。

これから子供達にお金がかかる。
住宅ローンもある。
しかもハイオクで毎日通勤で使って、ガソリン代もかかる。
しかも燃費めちゃくちゃ悪い。


もう一台あなた専用の年に数回しか乗らない車もあるけど、あれを手放す気はあるの?

と聞くと、手放す気は一切ないと言う。

もう一台売るならまだしも、通勤で毎日使うなら燃費のいい国産車のほうがいいんじゃない?

と言ったら、

今までご機嫌だった夫が怒り出した。


うちらは2馬力なんだから、大丈夫だろむかっ
ホントお前って夢がないよな!




フルタイムで働いてたって家事なんて何もやらないくせに。
おまけに不倫してるくせに。

私はあなたの道楽のために働いてるんじゃない!
助手席に女を乗せるために車買うんじゃない!

そう言ってやればよかった。
でも涙が出るだけで言葉が出なかった。

結局、次買うときは俺が乗りたい車だからなと、夫が折れて、後2年間はその車を乗り続けることになった。

あの時車を買い換えてなくて本当に良かった。
その1年後に離婚を切り出すのだから。