離婚を決めたと言っても、したくてする訳じゃなく受け入れざるおえない状況で決めたから、ずっと苦しい気持ちがあった。

なぜ私がこんな目に合わなきゃいけないんだろう、ここまでされなきゃいけないんだろうと。

傷つけた方が何事もなく今まで通り過ごしていると思うと余計に苦しくなった。

そういう結婚相手を選んだのは自分だし、きちんと夫婦関係を築けなかったのも自分にも責任があるし…と自分を納得させようとしたけど、ダメだった。

一度は愛した人…。
どこかで嫌いになりきれなかったのかもしれない。
憎しみ合うのもイヤだった。
できれば、キレイな思い出にしたかった。

そんな思いのまま、話し合いを続けていた。
そんなある日…

よし、女の家に行ってみよう。

ずっと考えてはいたことだけど勇気が出なかった。
だけど、この日は何故か躊躇なく踏み出せた。

行ってどうするかは全く考えず、とにかく行ってみようと。

女の家は年季の入った二階建ての一戸建て。
駐車場にはワンボックスカー。
そこには女と家族の生活があった。

こんなとこに住んでるんだ…。

そのまま家を後にしようとした時、中学生くらいの子供とすれ違った。女の息子だった。

その瞬間、涙が溢れた。

子供がいるのに…。
何をやっているんだ。2人は…。

今までは自分が一番不幸だと思ってた。
人を傷つけた2人は、何事もなかったかのように2人の時間を楽しんでいる。
もがき苦しんでいるのは私だけ。
そんな自分が、惨めだった。

だけど、私には心配してくれる家族や友達がいる。そして愛する子供達。

今自分の目の前にある幸せに気づけず満足できず、問題から目を背け、向き合おうともせず、けじめもつけぬまま不倫に走るような人達のことを、気にするのは止めよう。

もうバカ夫にどう思われようが関係ない。
自分の気持ちを大切にしよう。

その瞬間、少し気持ちが軽くなった。