相撲の最高位を「横綱」と呼ぶのはなぜ
7月24日は、昭和49年のこの日、北の海が史上最年少で55代横綱に昇進した日です。
大相撲では、十両以上の力士を「関取」と呼びます。
古くは、力士は関所を守る役目を担っており、そこから相手を打ち負かすことを「関を取る」という言葉が生まれ、「関取」という言葉が生まれたと考えられています。
この「関取」に、大いなる関取という意味で「大」の敬称をつけたのが「大関」です。
明治の中期頃までは、大関が最高位でした。
現在における最高位の「横綱」は、元々は特に優れた大関に対して与えられる称号であり、地位を示すものではありませんでした。
江戸時代には、城や邸宅の地鎮祭に強豪大関二人が招かれ、お祓いのために注連縄(しめなわ)の綱を腰に締めて四肢を踏んだという記録があります。