政府の報告書をなぜ「白書」というのか

7月17日は、1956年(昭和31年)のこの日に政府が経済白書で「もはや戦後ではない」と宣言した日です。

「経済白書」「労働白書」など、政府機関が発行する報告書は一般的に「白書」と呼ばれます。

これは、英語の「ホワイト・ペーパー(White Paper)」を翻訳したものです。

イギリスでは、議会に提出される報告書には青い表紙が使われており、「ブルー・ペーパー(Blue Paper)」と呼び、一方、政府機関の報告書には白い表紙が使われており、「ホワイト・ペーパー」と呼ばれています。

日本で白書が発行されるようになったのは戦後のことで、その第1号は、昭和22年(1947年)に片山内閣によって発表された「経済実相報告書」です。

全文112ページ、4万語からなるこの報告書は、表紙が白かったことから「白書」と呼ばれるようになりました。