引きこもり中に
子供と日中過ごす分
夜の自分時間で最近楽しみなのが
映画を観ることなんです。

次女はだいたい夜9時前にねるんですが
私は夜中のミルクの時間まで起きてて
飲ませてから寝る
というのが最近のルーティンになってて
途中で起きてミルク作って寝るより
起き続けてからしっかり寝る方が
私に合ってることに気づいてから
そうしています。

何本も観てますが久しぶりに
これは面白い!というのがあったので
勝手に語らせていただきます。
(夫と娘以外会わないから
どうやら人恋しくて
こんなこと言い出した自覚があります笑)

(雑談がしたいんですよね)


※以下、私の完全な個人解釈と感想です。
そしてネタバレ全開なので必要ない方は
ご遠慮くださいませ
そして長文です






「パリ、嘘つきな恋」


プレイボーイでならしたイケメンが
車椅子の女性に初めて真剣な恋をする話。

数多くの女性と楽しんできた彼が
出会ったことのなかった
本気で恋をした相手は
車椅子の障害者。

よくある感動系では決してないです。

ロマンティックコメディなので
フランスらしいジョークを交えて
さらに障害にも踏み込んで
「その表現大丈夫なの⁈」
と思いつつも笑っちゃうみたいな
センスが至る所に見つけられます。

これ、すごくいいんですよね。
秀逸です。
フランス映画は随所のセンスが良いんです。

主人公の彼は
健常者なのに車椅子ユーザーと偽る
とんでもない嘘つきだし
嘘の上塗りを重ねてるのに
純粋な恋なんかしちゃってるもんだから
どんどん自分で自分の首を絞めてる。

で、車椅子の彼女は
彼の嘘を最初から全部わかってた上で
猿芝居に付き合い
それでもって彼の恋心を看破した上で
深入りをしようとせず
でも手のひらで転がすような
懐と器のデカさを見せます。

もう、彼の嘘のつき方も
下手すぎて下手すぎて!笑

だけど少年のような必死さが伝わってきて
なんかいいかも。とか思ってしまう
のもわかる気がするんです笑

ちょっと彼女の障害の描写が
軽い部分があるのは否めないんですけど。

例えば下半身付随なのに
朝までナイトクラブで踊り
お酒を飲みまくって
なぜ尿バッグすら付けてないのか?とか。
ポーチすら持ってないので
導尿キットも絶対持ってない。
めっちゃスキニーパンツ履いてるから
オムツでもないはず。

あと
2人は交際することになるんですが
肉体関係になるんですよね。
それは良いんですよ。
可能だし自由です。

でも身体を重ねたのは何とプールの中。
もいちどいいますが
彼女は下半身付随の方です。
そして彼も設定上同じです。
車椅子ごとプールに沈んで事に及ぶんですよ。
無理でしょ笑


具体的に想像した私がいましたけど
でも、どうシミュレーションしても
物理的に無理でした。
もし、それは違うよ!
私、半身不随だけど
プールの中でしたことあるよ!という方
いらっしゃいましたら教えてください。

でもそのシーンは
確実に製作側がその画を撮りたかっただけ
というかものすごく綺麗なシーンなんです。
現実的ではないけど
映画としてのビジュアル的な見せ場って
ところでしょうか。
恋愛映画に欠かせないうっとりシーンに
仕上がってて必見です。

そして忘れちゃならないコメディ部分。
彼の秘書が
中華レストランで酔っ払って
障害をネタにしたおしゃべりが
止まらないところで
同席した人たちが
話に同意出来ず、かと言って無視もしきれず
「春巻き美味しいね」
「あっ春巻き美味しい」
「そういえば春巻き美味しいね」
「春巻き美味しいね」
「この春巻き美味しいよね」
と円卓を囲んで言い続けるところとか
もうお願いだから黙ってー!!
と叫びたくなるくらいなんですけど
なんでだろう
この秘書ちゃんがまた憎めなくて
ずっと上司である彼に片想いしてるんですけど
想いに気づかれなくて
空回り気味が可愛くて
いじらしいんですよー。


各シーンに「ブフッ!」と
軽く吹き出すシーンが満載で面白いです。

でもでもちょっと欲張りすぎたのかな。
映画のラストが軽いというか
普通すぎたというか
拍子抜けとまではいかないけど
意外なラストを迎えました。
もう少し描写を深く
見せてもらいたかった感がありました。


もっと語りたいけど長過ぎるので
このへんでやめます笑
 
また気が向いたら語らせてもらいます。
多分つぎはフランス版シティーハンター。


関係ないけどねこ。