セッション風景から | fusae ブログ

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fusaeは“みんなの笑顔と元気のために”ずっと歌い続けます。
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         2007年11月26日 店主 fusae

おはようございます。今日はほぼ毎月、poco a pocoで出している“pocopocoねっとわーく第92号”に載せたものを。ブログを読んで下さる、ピアノの先生や学校の先生へ。音楽する環境をお子様へ与えている親御さんへ時々お知らせしたいと思います。音楽を愛するすべての人に、もっともっと楽しく、豊かに、分かち合えますように願いを込めて。

《セッション風景から~音色を変える~》
 フェスティバルに向けて、みんな、それなりに頑張っています。気持ちばかりが先に行き、練習がままならず、空回りしている人が多いです。『楽器を習う』というのは他の習い事と違い、練習が大切なので”練習大好き!”という奇特な人でない限り、なかなかコンスタントにできないものです。現代っ子はまた、多くの習い事をしているのでひとつのことに没頭する時間、考える時間も少ないのでイメージやクリエイティブの力がどんどん無くなって行ってしまっているのが本当に寂しいことです。
 前置きが長くなりました。poco a pocoではフェスティバルの選曲を今までのレパートリーの中からか、現在のテクニックに相応しいか少し難しくても頑張れそうなら。と決めています。そこで、まだスキルの無い曲についてはプライベートセッションを必要に応じて受けていただいています。Yちゃんが先日、プライベートセッションを受けた時のことを今回は書きたいと思います。
 Yちゃんは『Mother's Forest』という曲を「メロディーをお友達に演奏してもらい、自分は伴奏をしたい!だから、アレンジして下さい!」ということでわたしがアレンジをさせて頂きました。Yちゃんはものすごく頑張り、プライベートセッションまでにほとんどの譜読みをしてきました。「素晴らしい!」と思ったわたしは音色(おんしょく)について、かつてわたし自身が(ピアニストの)中村紘子さんから享受頂いた方法で指導しました。Yちゃんは大好きな曲を「弾きたい!弾けるようになりたい!」思いで一所懸命練習して来て、目の前で自分とわたしの音色の違いを感じ、”感じる”ことを素直に普段から言葉や態度にしているYちゃんならではの表情でわたしの指導をキラッキラの瞳で吸収しようとしていました。
さあ、いよいよYちゃんが弾く番になりました。同じフレーズを自分の耳を頼りに何度も何度もリピートします。わたしが驚いたのは、「まだまだ」とYちゃんのイメージする音へのレベルの高さです。そしてその音はときどき現れてくれましたが、一長一短に身に付くものではないのでその日のセッションではこの、音色を大事に弾くことで音楽が生きることを教えました。Yちゃんの表情から音楽への情熱を感じました。実は、わたしは「この曲はやめた方がいい」と何度も言ったのですが、どうしても弾きたい!というYちゃんの気持ちに応え、アレンジさせていただきました。どうしたら無理無く、美しく、Yちゃんの勉強になり、そして原曲のイメージを壊さずに世界にひとつのYちゃんへのアレンジができるか?と愛情を込めてアレンジしました。(今回、アレンジさせていただいた人たちにも同じように、愛を込めてアレンジしています)Yちゃんはそのアレンジされたイントロを聴いたとき、高揚して「素敵!」と言ったのです。ずっと聴いていた原曲のイントロと全く違うのですが、Yちゃんは最後まで聴き終わりわたしのアレンジを快く受け入れてくれました。わたしは生徒とも同じ”ミュージシャン”だというスタンスをとっています。だからこそ、その子から生まれて来る音、感覚、イメージを一番大事にしています。そしてそれは、その子が自立して強く生きる術を身につけることになるからです。Yちゃん、おめでとう!音楽の神様から頂いたあなたのその気持ちや感動を忘れないでね。忘れないか!一生。ほんとによかったね。

以上が記事の内容です。

人の真心は決してお金や数字で計ってはいけません。
人の真心はお金に代えがたい、言葉にできない、表現に苦しむ私たちだけに与えられた素晴らしい力です。

本当の価値が見直される時代がそろそろ来ますね。