先日の開祖眞身舎利塔奉安に関する「特別ご指導」とやらのなかで”阿含宗の法の力の根源は開祖である”という話が出たそうです。そんな言い切り方はできないはずです。口からデマカセですね。
2026年・令和8年6月14日(日)に今年の千鳥ヶ淵戦没者御苑での法要や関東別院・総本殿での万燈会に関する説明を行う「先祖供養セミナー」という行事がありました。
同セミナーはインターネット上でライブ配信されたのですが、其れが終了した後にコッソリと(と言うしかありません)発信道場である関東別院に実際に参拝した人だけを対象として、今後予定されている各本部への開祖眞身舎利塔奉安に関する「特別ご指導」なるものがあったそうです。
その中で”阿含宗に於ける法の力の根源は開祖である”という旨の話が出たそうです。
これまでも時々そういう話は聞いています。開祖を本尊とする初護摩の御札とか万燈会の開祖法恩感謝万燈をお勧めする時などには必ずこういう言葉が出てきます。「いつもの、その時々の御都合に合わせた宗務局の口からデマカセ」と、私は聞き流していますけど。
阿含宗の法の力の根源は何か?
突き詰め追及していくと「コレだ!」とは簡単に言い切れないなかなか難しい問題です。直接的にはやはり釈迦牟尼佛でしょう。阿含宗にお釈迦様の本物の御遺骨「真正仏舎利」がお祀りされているのはその証拠です。しかし「じゃあ、釈迦牟尼佛ってナニ?何故そんな特別な存在がこの娑婆世界に出現したの?」「お釈迦の前にも何人も仏陀が居たという仏伝の中のお話は本当?だとしたら私達とはどう関係してるの?」「お釈迦様に開祖が特別なご縁を得たのは何故?」「今の開祖は実際のところ私達にとってどんな存在?」とかいった疑問が次々に沸いてきて、結局、私の貧弱なオツムでは整理・収拾がつかない問題です。取り合えず断言出来るのは、”阿含宗の法の力の根源は開祖である”などという単純な言い切り方は出来ないという事です。
そんな事を言ってしまったら、「では、スリランカ大統領から頂いたお釈迦様の本物の御遺骨『真正仏舎利』は、今は只のお飾りなのですね」と聞かれたら何と答えるのですか?博多華丸さんみたいに「その通ぉ〜り」と言うつもりですか?
今回の開祖眞身舎利塔奉安に関する特別ご指導の中で”阿含宗の法の力の根源は開祖である”という話を持ち出してきた事には、別の問題も有ります。
つい先日の2026年・令和8年5月度例祭で開祖眞身舎利塔奉安の基金を募る為の「開祖眞身舎利塔 御芳名奉納 結縁永代祈願」という企画の発表がありました。その時に「開祖眞身舎利塔 御芳名奉納 結縁永代祈願受付について」というチラシが私たち会員に配布されました。其の中にこういう文章があります。
「開祖が述べられているように、聖地サヘート・マヘートの中核をなすものが仏陀の白銀のバイブレーションです。白銀のバイブレーションは仏陀の智慧の本体であり、あらゆるカルマを断つ根源的な力です。このお力によってのみ真の世界平和を招来することができるのです。」
“阿含宗の法の力の根源は釈迦牟尼佛の智慧であり、其の本体である白銀のバイブレーションです”と言ってはいません。しかしこの文章を読んだ人が「そういう意味ですよね?」と聞いてきたら「いや、違います。そういう意味ではありません」と否定できますか?否定出来ませんよね。「白銀のバイブレーションは仏陀の智慧の本体であり、あらゆるカルマを断つ根源的な力です」と言ってしまっているのですから。
開祖眞身舎利塔奉安や其の為の基金勧進という同一案件の中で、我々会員に配布されたチラシでは“阿含宗の法の力の根源は釈迦牟尼佛の智慧であり、其の本体である白銀のバイブレーションです”という言葉と同じ意味の事を語り、其の僅か3週間後の特別ご指導の中では「阿含宗の法の力の根源は開祖である」という全く異なる相反するお話が語られたわけです。
こういうのは、私の記憶している限りでは、初めてのケースです。
結局、5月例祭で私たち会員に配布されたチラシにどういう事が書かれているのかをチャンと確認していなかったのでしょう。
またしても宗務局の御家芸、つまり、前後の辻褄や左右との整合性を考えない浅薄な“思い付き”を披露してしまったわけですね。
つい此の前の5月例祭で“開祖がインドのサヘート・マヘートで受けた「仏陀の白銀のバイブレーション」が開祖眞身舎利から放たれる”という、此れまでの“開祖眞身舎利から開祖の「ご霊光」が放たれる”というのと相反する話をウッカリしてしまったわけですが、さすがに1か月も経たない内に其の内容を修正・変更するわけにもいかず、かと言って16日冥徳祭から「開祖眞身舎利塔 御芳名奉納 結縁永代祈願」の受付を始めるのに此の件に全く触れないわけにもいかず、仕方なく先祖供養セミナーが終了した後もまだ関東別院に残っている参拝者を対象にコッソリ5月例祭とほぼ同じ話をする事にしたのでしょう。ですが、其の場でまたしても別内容のシクジリをやらかしてしまったわけです。失敗の影響を最小限にしたわけですから、内輪のコッソリ話の中で話したのは一応正解ではありましたね。
宗務局は一つの案件内で二組の矛盾する話を抱え込んでしまったわけです。これからどのように辻褄合わせをするのでしょうか?或いは昨年の「悪鬼霊」話同様に頬っかむりしてフェードアウトし知らんぷりを決め込むのでしょうか?
生暖かく見守りたいと思います。