「つまり、目には目をってさ やりたい放題やってるやつが 自分がした事ないことやられた時に 悔しがって真似してやり返してるだけなんだよね。」







この前 仲のいい学生の頃の先輩が話の流れで俺に言ってくれた話。


これ聞いた時 俺は心の中で(この人 なに言ってんだろ)って思ってたら隣にいたやつが「あぁ!それは確かに!流石っすね先輩っ」みたいな相槌をうちやがった事件がありまして。



これを俺は「しょーもな話に相槌うつしかない後輩事件」って言ってるんですけど。







この事件で俺が学んだ事は

先輩ってだけでなんかすごい話に聞こえる
仲よくても物の見方は違う
親しき仲にも礼儀ありってこういう事ではない

の3つでした。









Twitterとかで流れてくる動物の動画とかあるじゃないですか。

癒される動物の動画
みたいなやつ。

すんごい数のリツイートといいね押されてると 概ね その通り癒される物が多いけど、
リプライを見ると そう感じてない人が1人くらいいて その人の意見とか考え方を見ると(あっ、確かに可哀想にも見えるな。)って勉強させられる事があるんですけど この「しょーもな相槌事件」の時も似たような感覚を覚えて。
だけど俺は話の流れを崩したくなかったから、隣にいたやつと同じリプライをしてしまいました。







舞台1つにしても
同じ作品を見ている多くの人達が同じ感情を抱いているかはわからない。


同じ感情で、例えばそれが感動だったとしても、どこの何に感動しているかは人それぞれだな。と 改めて思いました。













それでは、

ハイボールとバレーボールを言い間違えるようになったら老いがやってきてるとかいう問題じゃないという話はこの辺にして そろそろ本題に入ります。













先日 
「MANKAI STAGE 『A3!』
                   〜SPRING 2019〜」
全公演が幕を下ろしました。






これまでの短い役者人生において この期間で行った公演数としては最も長く 故に 様々な体験をして 色々な事を感じて 学んで そのどれもが新しい物でした。



間違いなく 役者としてどころか 1人の人間としてとても貴重な体験をしたと言えます。












春夏公演を経てからの
春組5人と過ごした時間はとても楽しくて
他の現場では感じる事の出来ない思いもたくさんしました。

難しいことや悩ましいことも
ぜんぶポジティブに感じてあたたかい気持ちになれたのは この5人だったからなのだろうと思います。










もちろん 作品やキャラクターのお陰で
仲良しになれたと思う。

他の作品で出会っていたらここまで仲良くなっていないと思う。これは正直に言う。




でも だからこそ
この5人が春組として出会えた奇跡みたいな物をとても幸福に感じます。











としがイケメンだから至をやってる。と思っていた第一印象から、大きく変わった今の印象は どこまでも実直で真面目な彼だからこそ 茅ヶ崎至が出来る。周りを自然と笑顔にする彼は春そのものであったこと。

ひかるの持ち前のポテンシャルはカンパニーの中でも目を見張るものがあってその魅力を真澄を通して垣間見せるのは至難の業であり、今回の春単独で彼はその難題を見事に昇華させたこと。

りゅうぎだから真ん中に立てる。この物語の世界の真ん中に立つ咲也という人物を演じられる役者。そんなもん世界中探しても 数える程しかいない。その中で彼が演じてくれること。その背中に背負っている想像を絶するプレッシャーと期待に応えて俺たちの先頭たってくれた。誇らしかったこと。

ゆーきはいつも俺を立ててくれるけど、俺こそ。今回 俺の相方が彼で、二幕の主人公 皆木綴を演じるのが彼でなかったらって考えたら怖くなる。どこまでも頼りにできる素晴らしいお芝居だったと思う。今まで後ろで俺の背中をみていたゆーきの背中を後ろから見た時 とても大きくて かっこよかった。彼でなかったら俺はシトロンくんを演じられなかったこと。




ここでは語りきれない彼らの凄さを
1番近くで感じられた事は 至高でございました。
上から目線の文章も愛ゆえにです。ご容赦ください。

















毎回言ってるけど
この舞台のすげえところの1つは
集まった全ての人間が素敵だ ってことでして。





春組だけじゃなく
共演者の皆様 みんなもれなく素敵人間。
素敵人間しかいないもんだから。世界も捨てたもんじゃないなとまで思う。



春組の単独公演を隅から隅までバックアップしてくれました。当たり前ですけど、みんながいなかったら完成しなかった舞台だし
評価して頂けるものになったのは 春組以外のみんなが俺たちを、支えて、背中を押して、共に歩んでくれたからです。




春組の公演だから
春組を。ではなくて

A3!の作品だから
みんなで!

という気持ちがあったし
その中で 俺たち5人の事をとても信頼してくれました。



一人一人から教えてもらうことが沢山ありました。ぜんぶ書きたいけど 長くなるから割愛します。が、本当に素敵な方々で 一緒に始まりの春単独を駆け抜けてくれて感謝です。














スタッフの皆様がすんげーんだから。

今回も梅棒さんのダンスには役者として心を揺さぶられる程の衝撃を受けたし
殺陣師の加藤さんは毎公演毎公演見るたびに初見みたいなリアクションで「大和くん、すんげえかっこよかったよ」って仰ってくださり 海よりも広く深い感受性でもって殺陣を指導してくださり
音楽のYuさんと歌唱指導の都乃さんには、毎度の事ながら胸がいっぱいになる程に感動する制作秘話と楽曲に対する想いを教えてもらえたし
演出助手のあやさんの全体を見通して、全ての事を先回りできる千里眼を越える能力には脱帽だし
衣装さんメイクさんの技術の天井知らずさと探究心の底知れなさに高低差ありすぎて耳キーンだったし
舞台裏方の皆様たちの演出や役者の要望を全クリする姿はプロゲーマー顔負けだし
制作の皆様の環境づくりは全世界の排気ガスが抹消される程の透明度と思い遣りを感じました。


原作のスタッフ様方の作品に対する愛を
俺がここで言語化するのは不可能です。
でも この方々だからこの作品は こんなに素晴らしいんだ。と感じる事ばかりです。
春夏の時も 実は大千穐楽後に キャストのみんなにお手紙を書いてくれる方々なんです。
本当はこのお手紙が全てを物語っているから、公開したいくらいなのですが、僕の宝物なのでしません。そして今回も新たにお手紙を頂きました。
胸がいっぱいになる内容でした。
きっと この作品に触れたカントクの皆様と同じ感覚。そんなお手紙。
本当にありがとうございました。




脚本の亀田さんはもう言わずもがな
私の敬愛する方ですから
この素晴らしすぎる作品をさらにすんげえものに仕上げちまいました。天才シェフも舌を唸らせるその調理は 誰が読んでも笑顔になる本を作り上げ 味の向こう側を 文字だけで五感六感まで感じさせてくれます。




演出の松崎さん
本当にぐうの音も出ない。
何一つ この人の考え方には敵わない。
演劇を愛して その愛と技術の全てを使って創り上げる。全ての言動が静かでパワフル。
今回もまた俺の考えている事や、人には打ち明けない悩みに対して、真意を見抜いて 越えるための新しい課題を与えてくれて 
俺は途中から (史也さんを驚かせたい)としか思っていない期間すらありました。
尊敬の意です。

今回も断言できます。
この方が演出でなければ、絶対にだめだった。

ここまで良いものにはならない。とかじゃなくて、史也さんじゃなかったらだめだった。






舞台は全員で創り上げるものですが
ここまで素晴らしい人達しかいない現場は
そう多くありません。



奇跡の舞台なんです。


MANKAI STAGEは。





























シトロンくんにその類を見ない魂をもって
命を吹き込んでくれた五十嵐雅さん。


2回 春単独を見てくれました。


公演後に素直な感想を頂いて
僅かな時間だったのにディスカッションした事がありました。
その時間が楽しくて尊くて
シトロンくんを演じる事ができるのは まさしさんとだからに違いない。と確信していた時間です。

俺に持ってないものをまさしさんは持っていて

まさしさんにないものを俺は持っていて


2人でたくさん掛け算した シトロンくんを舞台の上で咲かせよう。改めてそう決意した時間です。

本当にありがとうございました。
































シトロンくん





俺は今回も 彼と一緒に歩んだ時間がとても幸せでした。




そして同時にとても不安でした。





前回よりもさらに
遥かに膨大な量の 彼の魅力が この舞台には詰まっていたから

それを体現するのは嬉しくもあり

とても不安でした。







俺、心から 

彼は素敵な人間だと思うんですよ。



もう俺じゃ演じるの無理だよ。とさえ思うほど。






舞台を見てくれた皆様の中には

「シトロンくんあんなんじゃない」と思う方もいらっしゃったかもしれませんが



どうか これだけは伝わってくれれば良いと願ってやまないのは

俺も彼のこと とても好きだと言うことです。







冒頭の話になりますが、
舞台も感じ方は人それぞれ。


観劇したお客様が
どんな風に感じて 何を持ち帰ってくれても結構です。だから今回も 舞台の内容や 俺の役作りとか 思いとか 芝居の考え方とか 
自分でわざわざ ここでは書きません。






どうか ご自分の感じたことを大切にして頂ければと思います。





その感じ方は貴方だけのものです。


















でも ほんのちょっとでも
彼の魅力が伝わっていれば良いと 我儘に 願うばかりです。






































本当に






とても















とても楽しかった。



シトロンくん

ありがとう。






































カントクの皆様

今回も最後まで見守ってくださり
ありがとうございました。




皆様がいなければこの作品は完成しません。
皆様はカントクであり
この物語の登場人物ですから。



キャラクターみんながカントクの皆様に支えられて成長する物語です。






今回も 満開カンパニーが 春組が シトロンくんが成長して 満開に咲くことができたのは

紛れもなく カントクのお陰です。






それと同じく
役者はお客様のおかげで舞台に立てています。




だから役者としてとても感謝しています。

最後まで見守って
応援してくれて


心から ありがとうございました。




舞台というものを初めて観劇した方々には
舞台って素敵なんだ。ということを


A3!の世界に初めて触れた方々には
なんて素敵な作品なんだ。ということを



感じてもらえていますように。






























いつも古谷大和を応援してくださる皆様


今回も本当にありがとうございました。

公演中 誕生日もありました。
たくさんの方々におめでとうと言ってもらえました。でも 応援してくれる皆様から送られる「おめでとう」は俺の中で特別です。


たくさんのメッセージ
お手紙
贈り物

何よりそのお気持ちを。

全て大切にさせていただきます。








これだけの大人気作品ともなると
観劇に行きたくても
1回しか来れなかったとか
なんなら劇場に来れなかった人達もいるかもしれないし はたまた 強運か何かで半分以上劇場に来れたって方々もいるし

その辺は誤解を招かないように言及はしませんが、俺の事を応援してくれている気持ちがあって、伝えてくれたものは ちゃんと俺に届いてますよ。



物忘れもひどいけど俺。




でも 本当に届いてて
すんげえ嬉しくて幸せな気持ちになってますから。







毎度のことですが
俺は応援してくれるみんながいなかったらとっくに役者辞めてるかもしれないです。世知辛い世の中です。



胸張って 応援してる人がいなくても役者は続けてると思います。とは言えない。





でも 裏を返せば
俺は皆様のお陰でいま そしてこれから先も芝居をしていくんだ。と思える。





これだけ幸せな事はありません。









芝居はお客様がいなかったら
独り言ですから。





このブログでも書いてるけど
不安になる事はたくさんあるんですよ。

臭いことたくさん書いてるブログだけど
どれも本音なのに 嘘っぽく聞こえる時もあるかもしれないけど




でも 俺が応援してくれるみんなに届けたい気持ちには 僅かな濁りもないです。
純度100の感謝です。





今回も本当にありがとうございました。






最近 なんならこの前の公演から俺の事を知った人達もいるかもしれません。

応援しようと思ってくれた方は

これから 宜しくお願いします!
お芝居していきますので、是非 劇場でお会いしましょう。




そしてもちろん、今まで応援してきてくれている方々も!また観に来てね!










こんな28歳ですけど









ついてこれるところまで
ついてきてください。





俺も大好きです。
























いやー、今回も長くなった!



最後まで読んでくださり
ありがとうございました!








A3!はまだまだ続きます!


MANKAI STAGEもまだまだ続きます!



引き続き 見守ってくださいねっ
カントク!











それでは 今回はこの辺で。




素敵な夢を。。