平成25年は、西暦で2013年 この年、自分が初めて
夢想神伝流 居合道場の門をくぐった。その年の冬である。
居合の作法は
まず、その着衣の作法より始まる。
袴、中帯、帯などの締め方、つまり着付けが自分でできないと
道場に入れないのである。
初心者は、まず ここが難関になろうか。
幸いにも 自分は実家が美容院だったので
幼少の頃から 着付けというものになじみがあった。
そして、剣道の心得は、高校時代の体育と我流の素振りが
生きた。
木刀 中学時代に奈良で買った 赤樫のものを持参した
その道場は、いきなり格式が高く、しかも、高段者や大会
上位入賞経験者の豊富な道場であったために
作法や高度な稽古に恵まれた。
僕は、極真時代の経験で
だれよりも早く道場に入り
まず、モップ掛けや窓を開放、掃き掃除を実践した。
そして、師範の来られる前に
鏡の前で
ひたすら 型 素ぶりを繰り返した
刀礼
神前への作法
居合には、その武道独自の名称や
意味があり、それを覚えることは
非常に重要で、その意味と動きを
連動させることは極めて重い意味がある。
3か月たった頃
2尺3寸5分
自分の手、腕の長さ、帯刀からの鞘引きの長さ。
7段の師範より、居合刀を持って稽古を許された
理想の長さだった。
発注より2か月 孫六で有名な関市にある
慈成 から 届いたのが
依頼の一振りである。
心静かに 一振りすると
びゅーっと 風を切るその刃音に
身の引き締まる思いがした。
翌2014年5月 全日本制定居合 初段を認可を受けた。