本日は恥骨結合の調整(その1) のやり方をご紹介いたします。

 

先日のブログでもご説明しましたが、改めて恥骨結合の位置を確認します。

 

 

左右の恥骨を連結する部分を恥骨結合と言います。

 

この恥骨結合が歪んだ状態で固まってしまうと、骨盤調整によって骨盤形状を整える際の障害となってしまい、骨盤の左右差が取れにくくなってしまいます。(詳しくはコチラ

 

よって恥骨結合の歪みを整え、本来のスムーズな動きを取り戻すことは、骨盤を正常な形に整えていくためにとても重要です。

 

 

恥骨結合の調整(その1)

 

まずは骨盤模型を使ってご説明します。

 

 

軽く足を開いて(かかと隙間15cm以下)前傾姿勢になって立ちます。

(肩幅まで開くと開き過ぎです。)

安定していれば、足をぴったりと閉じても構いません。

恥骨結合のすく両脇の恥骨を、親指と人差し指で上下に軽くつまみます。

 

 

または恥骨に軽く指を添えるだけでも良いです。

手は特に動かす必要はありません。

 

 

軽く前傾姿勢になり、つま先を着けたままリズム良く交互にかかとだけを少し(2~4cm)上げます。

つま先を着けたまま、小さく足踏みをするイメージです。

つま先を上げてしまうと、単なる足踏みになってしまいますのでご注意ください。

また決してストロークを大きくし過ぎないでください。

ストロークが大きくなると、仙腸関節の方にも影響が及んで全く違う運動になってしまいます。

 

この際、恥骨結合に意識を集中させ、しっかりと動きを確認してください。

そして固いなあ、詰まっているなあと感じる方向により力を入れるようにしてください。

ただなんとなくやっていると効果がありません。

 

 

回数は毎日10~20往復ぐらいを目安に行ってください。

 

できれば直接恥骨に指を添えて行う方がよりわかりやすいです。

慣れてきたら恥骨結合の動きだけでなく、触ったときの恥骨の固さも感じ取れるようになってください。

恥骨結合が歪んで固まっているときは、恥骨結合周辺が緊張していますので触った感触が固くなり、正常に近づくと感触が柔らかくなります。

また別の表現をすると、歪んで固まっているときは肉厚が厚めに(太って)感じられ、正常に近づくと肉厚が薄めに(痩せて)感じられます。

患者さんにお聞きすると、この触った感触というのは自分では違いがわからないと言われることが多いです。

この感触がわかるようになると、今日は固いからズレているなとか、今日は柔らかいから正常だなとかが判断出来るようになります。

自分が行った運動が本当に効いているのかどうかがわからないと、継続するモチベーションが下がってしまいます。

最初は難しいかもしれませんが、継続しているとその内わかるようになってきます。

 

ぜひ毎日の日課に取り入れて、健康維持に努めましょう。