本日バイオベンチャーのアンジェスは、阪大と共同で新型コロナウイルスのDNAワクチンの開発をスタートしたことを発表しました。

 

ウイルスの感染機序として、人体の細胞側のレセプターに、ウイルス側のスパイクが結合することで感染が起こります。

 

これでは何がなんだかわかりませんね。

 

例えるならば、コンセントとコンセントプラグの関係に似ています。

 

【細胞のコンセント】 に 【ウイルスのコンセントプラグ】 が差し込まれると、感染が起こります。

 

このDNAワクチンは、細胞のコンセント フタ をする役割があり、これによってウイルスのコンセントプラグが差し込めなくなりますので、感染が起こらなくなるとの事です。

 

また新型コロナウイルスは、SARS と比較して80%位は同じ構造をしているそうです。

 

よってSARSに関する多くの論文を参考にすることが出来るので、開発はかなり速いペースで進めることが出来るようです。

 

車で言えば、フルモデルチェンジではなく、マイナーチェンジといえるでしょう。

 

部分的にデザインを変更する位の感覚ですね。

 

今日のミヤネ屋で、開発を進めている阪大の森下教授が解説していましたが、全くのゼロからの開発というわけではなく、多くの参考論文が残されているため、そこまで難しいものでは無いとの見解でした。

 

既にDNAワクチンの設計は完了し、ワクチンの製造に入ったそうです。

 

これから4週間かけてワクチンを製造し、その後動物実験が行われます。

 

そこで有効性・安全性を確認後、半年位で臨床試験に入りたいとのことです。

 

やはり人体に投与するものですから、しっかりと安全性を確認する過程が必要になります。

 

少なくとも今後2~3ヶ月で一般的に処方されることはないと思われますが、来シーズンを迎える前に完成していれば、それほど恐れる必要もなくなります。

 

将来的にはインフルエンザと同様に、シーズン前に予防接種を受けることで感染を予防することが出来るようになりそうです。

 

とにかく今は、感染予防に努めるしかありません。