:「カジノの是非は、住民投票で市民の声を聴いてからにしてほしい」

和歌山県が進めるIRカジノは、誘致先の和歌山市がそれを受け入れるかどうか2月の議会で諮り、その結果を受けて次の段階に入っていくこととなっています。が、ちょっと、複雑です。それは、和歌山市長も和歌山市議会議員の圧倒的多数も市長や議員になる際の選挙ではカジノについてはダンマリを決め込んで選挙に臨み当選しているのです。市長に至っては、尋ねられると「あれは外人向けで日本人には関係ないものだ」という見解でした。議員は38人中、31人までが公約にカジノの「カ」の字も触れてありません。カジノについて公約に掲げたのは7人だけで、6人が反対を、ひとりが賛成を掲げていました。

こういう方々が和歌山市にカジノを誘致するかどうかを語ることはできません。しかし、市長は立ち止まるどころか容認する姿勢を示しています。そこで、一度つくると40年間も続くという非常に影響の大きいこの問題ですから、ぜひ、住民投票を実施して和歌山市民の声を聴いてほしいと、「カジノの誘致の是非を問う和歌山市民の会」が結成されました。そこで会では、「和歌山市におけるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致の賛否を問う住民投票条例の制定を求める『和歌山市条例制定請求者署名簿』」を作成しました。住民投票を実施するためには有権者の50分の1のこの署名を添えて市長に住民投票条例案を提出しなくてはなりません。和歌山市の令和3年12月現在の有権者数は、308094人ですから、6162人です。早速、署名集めが始まりました。この署名には、和歌山市民には馴染みの薄いいろいろルールがありましたが、それらを踏まえながら署名を広げていきました。

 まずは最初の目標数6200筆は、11月23日に突破しました。その後も署名を集める人々(受任者)の数は増え続けました。署名集めの期限は12月5日でした。受任者の手元から署名簿が次々に集められました。

 昨日12月6日の夕方、どうやら2万に到達していることが判明しました。

夜が明け、今日、改めて是非の会事務所に届けられた署名数を確認したところ、

署名は

     20833筆

を数えました。これは、ひとつ先輩の横浜市民のみなさんの住民投票に向けての取り組みを参考にさせていただいて立てていた目標数20000筆を超えるものです。

これから、この署名を市長に提出することになります。提出の期限が12月10日ですのでその前日の12月9日13:00から和歌山市役所前にみんなで集まり、記者会見などを経て行います。市長は、この和歌山市民の声にこたえて住民投票を実施してほしいです。