薪能にお越しの皆さん

私たちは、ストップカジノ和歌山です。私たちはこの和歌の浦を大事にしてほしい壊さないでほしいという気持ちで活動しています。この気持ちはきっとみなさんも同じだと思います。

能と狂言という日本伝統芸能は、世界遺産になっていますが、この歴史ある和歌の浦の地でとてもふさわしい催しですね。

和歌の浦には玉津島があります、和歌浦干潟があります、そして、名草山も見えます。

月と地球の関係で潮が満ちたり、引いたりする見事な干潟があり、そこには、希少生物がたくさん生息しています。名草山はいつも季節の移ろいを伝えてくれます。砂洲である片男波はコンクリートでかためられていますが、それでも何とか景色を保ってくれています。

その前に広がる和歌浦湾は、日本遺産に指定されました。この地で生まれ育った私などから見ると、あの人工の島マリーナシティを造ってしまったのがとても残念です。景観を壊してしまっています。この辺で写真を写そうとすると、どこを入れるか、できるだけあの人工島は避けたくなります。

その上、今、その人工島に博打場を造ろうという計画が着々と進められています。私たちは、昨年来、その中止を求めてきました。和歌山県内外の人々から一万六千を超える署名をいただいて県知事にお届けしましたが、一向に考え直す様子はありません。

それどころか、博打場を造ることに反対する私たち市民を県民の友という公の全戸に配布する広報誌を使って、シングルイシューだと決めつけ、反対する市民の声を切り捨てる始末です。

万葉時代からの歴史と、自然の営みによって育まれてきた白砂青松の景観、そして夕陽百選に選ばれた美しい片男波海岸で末永く能や狂言が心から楽しめるように社会的な環境も守っていきましょう。

カジノという博打場を造らせないようにご協力ください。

ご清聴ありがとうございました。